マシュー・ホーのインタビュー |
おかげさまで論文のほうが快調に進んでいるんですが、気になるのは「現代のベトナム」となる可能性の高いアフガニスタン問題ですね。
ということで「第二のエルスバーグ」となる可能性のある元国務省職員のマシュー・ホーのインタビューを資料として集めてみましたのでご覧下さい。
(アルジャジーラのインタビュー討論番組に出演。一番うまく説明できてます)
(いつの間にかCNNのジュディー・ウッドロフがPBSに・・・)
(リベラルのレイチェル・マドウの番組から)
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彼の言い分をまとめると以下のようになります。
1、アメリカがアフガニスタンで戦う意味が失われたから辞めた。
2、アフガニスタンは35年続く内戦状態にあり、敵味方に大きくわければ「中央政府側」と「地元側」になる。われわれはソ連と同じ「中央政府側」について戦っている。
3、アフガニスタンの地元側の人々はわれわれが外からやってきて占領している軍隊だと感じているから戦いを仕掛けてくる。
4、アフガニスタンの暴動はナショナリズム(民族主義)を小さくした「谷間主義」(valleyism)を持っている。
5、アフガニスタンにはアルカイダはいない。だからアフガニスタンに増派してもグローバルな組織であるアルカイダは倒せない。
6、アフガニスタンでは、地元と中央の政府の違いが大きすぎて交流がない。
7、タリバンはアメリカにとっては脅威ではない。
8、マクリスタル案にしたがって増派してもアフガニスタンの地元の反発を強めるだけ。
9、アメリカの若者の命をかけてまでアフガニスタンに介入する意味がない。
10、現場の米兵たちも「なぜわれわれがここで戦っているのか」という意味がわかっていない。
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ということです。
考えてみれば、アフガニスタンの暴動側というのは「中央政府に従いたくないローカルな人間」という意味ではアメリカのリバータリアニズムと思想的に相通じるものがあるんですな(笑
そういえば昨日あたりの報道で、アフガニスタン戦略に「第四の選択肢」が加わったとありました。
「アイケンベリーのテレグラム」もリークされて、オバマ大統領の選択もさらに困難になってきました。
完全に余談ですが、このマシュー・ホーの顔はまだ「オレオレ」の「小結」です。