2009年 09月 10日
戦略の階層についての但し書き |
今日の甲州はさわやかな秋の一日。昼間の暑さも適度にやわらいで、素晴らしい秋空が広がっておりました。
さて、以前ここに書いた戦略の階層について補足説明を。
実はコメント欄にwaterlooさんから別バージョンの戦略の階層のアイディアをいただいているんですが、彼(彼女?)のご意見を聞くうちに、私も色々と考えることがありました。
まず彼は、私が示した戦略の階層(の修正版)の上と下に、さらに別のレベルが考えられのでは?ということで、以下のようなアイディアを出してくれました。
性(サガ)など
↓
宇宙観
↓
↓(中略)
↓
技術
↓
資源など
というものです。
これを見ていて私が思ったのは、私が「戦略の階層」といったとき、そこには「前提」(アサンプション)として、
「それぞれの階層は、それを使う側の人間や組織が、意識的に選択できるものである」
ということがあったみたいだ、ということです。
たとえば「宇宙観」ですが、これもある程度は教育や社会環境などによって(特に個人の場合は)意識的に選べるのであり、一般的にも後天的なところがあります。
しかしwaterlooさんのアイディアだと、どうしても組織や人などにある「先天的なもの=環境」という意味合いが出てくるので、真ん中にある「戦略の階層」の部分だけが浮いてしまう感じになってしまうのですね。
これをいいかえれば、「戦略の階層」の部分は、人間や組織がある程度「コントロールできる」ところであり、サガや資源などは「コントロールできない」と考えていただければよいかと。
ちなみに以下のwaterlooさんの「修正版」はなかなか壮観です(若干わたしが手を加えてます)。
環境
↓
性(さが)、本性 ー 思考以前 ー 無意識 ー ↓ [精神]
↓
ーーーーーーーーー
宗教的世界観=宇宙観(死生観、宗教観、哲学)ー ↓ [個的思考?]
ーーーーーーーーー
唯物論者においては、宗教的世界観が物理的世界観に近接し、宗教論者においては物理的世界観が宗教的世界観に近接する。
ーーーーーーーーー
↓
物理的世界観(人生観、歴史観、地理感覚)
↓
政策(生き方、政治方針、意志、ポリシー)ー ↓ [対外的思考?]
↓
大戦略(人間関係、兵站・資源配分、身体、グランドストラテジー)
↓
軍事戦略(仕事の種類、戦争の勝ち方、ミリタリーストラテジー)
↓
作戦(仕事の仕方、会戦の勝ち方、オペレーション)
↓
戦術(ツールやテクの使い方、戦闘の勝ち方、タクティクス)
↓
技術(ツールやテクの獲得、敵兵の殺し方、テクニック&テクノロジー) ー ↓ [個的思考?]
↓
資源、食物?
↓
道具、資源の利用
↓
環境
これだとジョン・ボイドの「OODAループ」みたいに環境から環境へ一回りしているわけですね。
個人的にはとりあえず「環境」は含まずに、例のごとく「宇宙観」〜「技術」のレベルで割り切ったほうがスッキリしててよいのかな、と思っております。
「宗教的世界観」というのは、むしろやや中立的な意味合いのある「形而上的世界観」としてもいいかも知れませんね。
これについてまた皆さんのご意見をよろしくお願いします。
さて、以前ここに書いた戦略の階層について補足説明を。
実はコメント欄にwaterlooさんから別バージョンの戦略の階層のアイディアをいただいているんですが、彼(彼女?)のご意見を聞くうちに、私も色々と考えることがありました。
まず彼は、私が示した戦略の階層(の修正版)の上と下に、さらに別のレベルが考えられのでは?ということで、以下のようなアイディアを出してくれました。
性(サガ)など
↓
宇宙観
↓
↓(中略)
↓
技術
↓
資源など
というものです。
これを見ていて私が思ったのは、私が「戦略の階層」といったとき、そこには「前提」(アサンプション)として、
「それぞれの階層は、それを使う側の人間や組織が、意識的に選択できるものである」
ということがあったみたいだ、ということです。
たとえば「宇宙観」ですが、これもある程度は教育や社会環境などによって(特に個人の場合は)意識的に選べるのであり、一般的にも後天的なところがあります。
しかしwaterlooさんのアイディアだと、どうしても組織や人などにある「先天的なもの=環境」という意味合いが出てくるので、真ん中にある「戦略の階層」の部分だけが浮いてしまう感じになってしまうのですね。
これをいいかえれば、「戦略の階層」の部分は、人間や組織がある程度「コントロールできる」ところであり、サガや資源などは「コントロールできない」と考えていただければよいかと。
ちなみに以下のwaterlooさんの「修正版」はなかなか壮観です(若干わたしが手を加えてます)。
環境
↓
性(さが)、本性 ー 思考以前 ー 無意識 ー ↓ [精神]
↓
ーーーーーーーーー
宗教的世界観=宇宙観(死生観、宗教観、哲学)ー ↓ [個的思考?]
ーーーーーーーーー
唯物論者においては、宗教的世界観が物理的世界観に近接し、宗教論者においては物理的世界観が宗教的世界観に近接する。
ーーーーーーーーー
↓
物理的世界観(人生観、歴史観、地理感覚)
↓
政策(生き方、政治方針、意志、ポリシー)ー ↓ [対外的思考?]
↓
大戦略(人間関係、兵站・資源配分、身体、グランドストラテジー)
↓
軍事戦略(仕事の種類、戦争の勝ち方、ミリタリーストラテジー)
↓
作戦(仕事の仕方、会戦の勝ち方、オペレーション)
↓
戦術(ツールやテクの使い方、戦闘の勝ち方、タクティクス)
↓
技術(ツールやテクの獲得、敵兵の殺し方、テクニック&テクノロジー) ー ↓ [個的思考?]
↓
資源、食物?
↓
道具、資源の利用
↓
環境
これだとジョン・ボイドの「OODAループ」みたいに環境から環境へ一回りしているわけですね。
個人的にはとりあえず「環境」は含まずに、例のごとく「宇宙観」〜「技術」のレベルで割り切ったほうがスッキリしててよいのかな、と思っております。
「宗教的世界観」というのは、むしろやや中立的な意味合いのある「形而上的世界観」としてもいいかも知れませんね。
これについてまた皆さんのご意見をよろしくお願いします。
by masa_the_man
| 2009-09-10 23:57
| 日記