戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

戦略の階層:修正版についての意見

今日の甲州は日中は曇りがちで暖かかったのですが、午後から一気に雷雨となりました。山沿いのほうでは稲光がすごかったです。

さて、昨日のエントリーにひとつ知り合いからメールでご意見をいただきました。そのまま転載します。

====

宇宙観(死生観、哲学・宗教観、魂、アイデンティティー)

世界観(人生観、歴史観、地理感覚、心、ヴィジョン)

の宇宙観は個人的には

世界観にねじ込んで考えていましたが・・・。

世界観(人生観、歴史観、地理感覚、心、ヴィジョン、死生観、哲学・宗教観、魂、アイデンティティー)

という感じ。

初詣とか、参拝とか、墓参りとかは奥が深くて、自分の歴史と日本の歴史とか、生死感につながるので。

====

ということです。

それに対する私の返信は以下のようなものです。

====

●●さんへ

そうなんです。これは実はまだ自分の中でも整理できていないところなんですが、問題は「心」と「魂」を区別するべきかな、という問題意識があったからなんです。

私は世界観を「現世」で感じるものという意味で「人生観、歴史観、地理感覚、心、ヴィジョン」というものに区別しまして、その逆に「この世を越えたもの」という意味で「死生観、哲学・宗教観、魂、アイデンティティー」という風にしました。

もちろん●●さんのいうように私もいままで混ぜて考えていましたし、それでもまったく良いと思うのですが・・・・

とにかく自分のなかで一番ひっかかっていたのは「アイデンティティー」から「ヴィジョン」が出てくるという順番でした。

=====

ということです。

私がなぜこのように返答したのかというと、ギリシャ哲学を読んだことのある方々ならご存知の、プラトンの『国家』などで展開されている「魂は不滅だ」論があったからです。

ご存知のように、プラトンやソクラテスなどは「魂は死なないからより良い人生を生きなければならない」という風に、ある意味で「死生観」的なところから哲学を説いていた部分がありまして、私はこれを踏まえて戦略の階層のトップをこのレベルにまで持ってくるべきなのかなと考えていたのです。

もちろんこれには私が向こうの大学で哲学を学んだという経験があったせいかも知れませんが、とりあえず普遍性はあるのかなと考えて、思い切って「宇宙観」と「世界観」を分けてみました。

これについて皆さんはどのようにお考えでしょうか?

できれば本ブログをご覧のみなさんのご意見を賜りたいと思っております。よろしくお願いします。
b0015356_21573091.jpg

Commented by wuhho at 2009-09-04 22:22 x
人生の長期計画を立てる時でも,目の前にある雑多な雑事を片付けていく時でも,何をいつまでにどのぐらい時間を掛けてやるという時間設定が決め手になります。スピードが倍になればエネルギーは三倍必要となるように,時間と労力(資源配分)は密接に関係しています。また累積戦略など時間を使った長期的な考え方もあります。私は大戦略の補足事項に時間概念を強調するキーワードがあっても良いのではないかと考えました。もちろん,グランド・ストラテジーもしくはストラテジーという言葉の中に既に時間概念は組み込まれたものなのだという指摘があるかもしれませんが,ここで私が強調したいのは,積極的かつ意図的に時間を活用するという四次元的?な時間感覚です。私自身,この新しい時間間隔を身に付けた時,周囲の人間が忙しい忙しいと言ってバタバタしている姿が異次元の世界のように見えた経験があります。もちろん,自分が彼らの倍の仕事をしていながらです。
Commented by wuhho at 2009-09-04 22:23 x
宇宙観というのはとても素晴らしい着眼点だと思いました。「あの世」という表現もなかなかのもの。ただ,これについては,逆に,この部分を明確に定義するのではなく,むしろ,あなたが何か難しい問題を判断する時,あなたの拠り所としているものは何でしょう?あなたにとって「人として大切だと思うこと」とは何でしょう?と,個々人が自らに問いかける中で自分なりに見出していってもらうものなのかもしれません。これは誰かがあれこれ言うべき問題ではなく,あなた自身の問題なのですから,という個人の「潜在意識」の問題として提起するのが良いのではないかと思いました。ここの部分を客観的に間違いのないものと外部から強制するとカルトになってしまう懸念があるように思えます。他人が立ち入れない個々人の問題だからこそ,個々人の個性があり,十人十色になり,だからこそ,他の人からは考えも付かないその人独自の戦略が生まれてくるのだと。
Commented by FN at 2009-09-04 22:49 x
>「心」と「魂」を区別

私は「心」の働きから「魂」が生まれてくるという感覚があるので、宇宙観と世界観を分ける必要がなないと思っています。宇宙観でも世界観でもどちらでも良いですが、一つにまとめた方がすっきりすると考えています。いわばコインの裏表のようなものでしょう。コインの片側だけを見ていたとしても、もう一方の側面が常に存在しているようなものと捉えれば、自分としてはしっくりきます。

人生観が重要と考えるのは、人生が有限である、つまり死によって終わることを前提としているからでしょう。無限に繰り返す人生であれば、人生観はさほど重要なものにならないはずです。

また、哲学観抜きの歴史観はありえないでしょう。何をもって「歴史」とするのか、それこそまさに哲学です。

ヴィジョンにしても、意識しているかいないかに関わらず自分の立ち位置があるから明確になる話であって、ヴィジョンだけが独立して存在するものでなないでしょう。

Commented by sdi at 2009-09-04 23:26 x
上手く理解できたとは到底いえないかもしれませんが感想です。
世界観→物理的な世界に対して、自分がどう考えどうアプローチするか

宇宙観→概念的・精神的な世界、形而上世界に対して、自分がどう考えどうアプローチするか

私自身の思考はというと、宇宙観は世界観の上位にある、というより両者で一つの「世界観」を形成しているように思えます。ただ、宇宙観に含まれる要素のほうがベースになっているのかなあ、とも思えます。自分でも上手く整理できていません。
ただ、欧米の戦略家たちの思考法は「宇宙観」が「世界観」より上に来ているのではないか、と思えてきました。カソリックにしろプロテスタントにしろオーソドッスにしろ、唯一絶対神の存在と「神」と自己との関係について曖昧さを許さない点で明解な形而上的世界観をもっています。
世界観→人間社会へのアプローチ(俗)
宇宙観→魂・神へのアプローチ(聖)
として、聖>俗の関係というのは欧米の戦略家たちのアイデンティティにキリスト教文化として根付いているのではないでしょうか。
Commented by wuhho at 2009-09-05 11:54 x
ちょっと私の言葉が足りなかったかなと思い,再度投稿させていただきました。宇宙観から技術までの八階層は素晴らしい構造化で,私自身,納得がいきました。宇宙観という概念と,それに続くキーワードについても同感です。随分前に私は「イデアに乗る人,かつぐ人,そのまたイデアを作る人」というコメントしました。この観点は独自の戦略的観点を得る上でも,また戦略的に物事を動かす時や人に働きかける時にも重要な要素だと思っていたからです。戦略文化をコントロールしようと思ったら,文化を客観視できる上位の概念?が必要とされると考えたからです。

宇宙観と潜在意識,世界観(以降)と顕在意識の関係は,両者が質的に違ったものであるけれども,他の方々が指摘されたように,コインの裏表もしくはベースとなっているものであり,その関係を分かった上で一つのものと考えるのであれば良いが,その関係性を無視してまったく同一とするには何かすっきりしない不思議な境目があるように思えます。そして,この境界線地帯が攻撃的戦略文化をして付け入る隙になっているような。
Commented by wuhho at 2009-09-05 11:55 x
さらには,世代を超えて代々引き継がれるような戦略の場合にも当てはまるような。。。宇宙観とも,文明観とも,民族観とも,言えるような言えないような。。。これには中国国内によって数十年にわたって行われている愛国教育によって理屈ではなく感情と一体化してしまった概念も含まれるかもしれません。いずれにしても,自分を超えたより大きなものへの着目は,それをツールとして利用していく場合でも,対抗策を考える上でも重要かと思いました。

そして,この不思議な境界から直観が生まれてくることもあれば,逆に,この境界地帯を突くことで外部からコントロールすることもできる。従来,それほど意識しないで済んでいた「リムランド」だったのかもしれませんが,ここを利用したアプローチ,ここを巡ってのアプローチが現在増えてきているようにも思えます。宇宙観と世界観,この両者を敢えて区分することは今後この概念を整理・発展させていく時に説明しやすくなるのではないかと考えました。
Commented at 2009-09-05 13:18 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by elmoiy at 2009-09-05 17:11 x
>「アイデンティティー」から「ヴィジョン」が出てくるという順番でした。

戦略学だけでなく、他の学問でもそうですが、西洋人はすべてのものごとは抽象的(彼らの感覚では本質的)な中核から具体的、個別的なものへと発展すると考えていますね。

日本人の場合は逆に、まず具体的なものが存在していて、それが人間の思考の中でより抽象的なものへと変化させられる、と考えます。
Commented by wuhho at 2009-09-05 17:54 x
一神教と多神教。
演繹と帰納。
男性原理と女性原理。
西洋と東洋。
肉食動物と草食動物。

同じノコギリでも西洋は押して切り,日本は引いて切る。
剣・刀の使い方も同様で,突くところは共通ですが,西洋は叩きつけそのまま押し倒すようにして切断しますが,,日本刀は斬りつけた後,引きながら斬ります。

陰陽の回転とその中心点を支える天地を貫く回転軸。
Commented by wuhho at 2009-09-05 17:54 x
どちらがどちらという枠組みを超えた補完し合える包括的(ホリスティックな)関係概念。
西洋人の考え方を理解した上で,こちらの考え方を理解してもらうアプローチは水と油を混ぜ合わせるようなもどかしさを感じさせます。

しかし,地政学の空間的概念が,陸海空を越えて宇宙にまで拡張している中,地政学?の概念も,その性質,次元など,空間的技術的概念に留まらない拡張をしていくことは自然な事だと思います。そうしないと,人類は技術に振り回されることになるのではないかと。その制御不能になった先にあるのが戦争だとしたら,今一度,考慮する価値があるように自分には思えました。

もし,自分の観点を自在に前後左右,外と内,裏表と切り替えながらも,自分の立ち位置を見失わないアイデンティティとビジョンがあったとしたら,これからの時代,グローバルな観点から西洋文明や他のアジア文明と伍していく時,特に日本において必要になってくるのではないかと。
Commented by 柴崎力栄 at 2009-09-07 17:50 x
中西輝政さんが、『日本の「実力」--日本を揺るぎない国家へ導く6つの力』(海竜社、2009年6月刊)73頁~で、「戦略」の極致は「誠」である、云々と書いていることにつながる内容である気がします。中西さんも、どういう風に論理的に説明したらいいのかうまく展開できていないようです。
Commented by wuhho at 2009-09-07 19:59 x
「誠」という言葉は本当に難しい概念です。
私とて,まだまだのひよっ子です。。。

私の父は,おじいさまから,次のような教育を受けたそうです。

人一倍わんぱくだった父は,子供の頃,いろいろやらかしたそうです。
すると,おじいさまが父を呼びます。
部屋に入ると,おじいさま(父にとっての父)が正座して座っている。
座れと言われて,自分も正座して座る。
お前はこういうことをやったそうだな?と聞かれる。
はい,しました。と答える。
これは悪いことだ。お前はこれを悪いことと知っていてやったのか?と質問するおじいさま。
子供ですから,いや,知らない!悪いことだなんて思わなかった!と言い張ります。
そうか,これは悪いことだ。これからこれが悪いことだと教える。と言っておじいさまは理路整然と,父の行為が人様にどれだけ迷惑を掛けたことなのか?を説き,最後に聞きます。
分かったか?
とにかく,叩かれたくない,叩かれることが怖くて仕方がない子供は,よく分かりましたと答えます。
でも,子供です。分かっていながら,叱られたことを忘れて,いたずら心を起こしてまた同じことをします。
Commented by wuhho at 2009-09-07 20:00 x
すると,おじいさまに呼ばれます。
部屋に入るとおじいさまが正座して座っていて,座れと言う。
正座して座った時に,子供は初めて思い出す。ああ,と。
お前は前も同じことをしたな?とおじいさまから聞かれる。
はい,しました。と答える。
その時,こうやってお前を呼んでこれが悪いことであると教えたな?
はい,そうです。と答える子供。
私の目を見て答えろ!これが悪いことと知っていてやったのか?!
魂が消し飛ぶような恐ろしいおじいさまの眼光に耐え切れず,目をそらして答える。
悪いことと知っていてやりました。
Commented by wuhho at 2009-09-07 20:00 x
そうか,とおじいさま。
言って分からない者は馬車馬だ。馬車馬は叩かなければ分からない。
立て!気を付け!歯を食いしばれ!いくぞ!と言って,おじいさまは往復ビンタを父にしたそうです。

私も父から似たような教育を受けました。

もちろん,おじいさまも父も,本気で自分の子供を殴るようなことはしません。ちゃんと手加減していたのです。
しかし,子供心にしてみれば「殺される!」と思うような経験であることには変わりません。
不思議なことに,このような経験をしたおかげで,後の人生で,暴力団とは言わないまでも,難しく危ない人たちとの交渉でも動じない自分がいることに気づくのです。
いや,もちろん,今のチンピラ(ある種の若い人たち)は本当に危ないですよ :-)
Commented by wuhho at 2009-09-07 21:03 x
大変申し訳ありません。一部,補足いたします。

--------------------------------------

 お前は前も同じことをしたな?とおじいさまから聞かれる。
 はい,しました。と答える。
 その時,こうやってお前を呼んでこれが悪いことであると教えたな?
 はい,そうです。と答える子供。

そして,その時,このように教えたな?
(と具体的に列挙し再現)
(その都度)はい,そうです。と子供。
そして,最後に分かったか?と聞いたら,お前はどう答えた?
よく分かりましたと答えました。と子供。

 私の目を見て答えろ!これが悪いことと知っていてやったのか?!
 魂が消し飛ぶような恐ろしいおじいさまの眼光に耐え切れず,目をそらして答える。
 悪いことと知っていてやりました。
Commented by masa_the_man at 2009-09-07 23:00
wuhhoさんへ

>大戦略の補足事項に時間概念を強調するキーワードがあっても良いのではないかと考えました

いいですねぇ。これは拙訳『戦略の格言』の格言17でも少し触れられてます。しかし詳しく発展されているわけではないんですよね。

>積極的かつ意図的に時間を活用するという四次元的?な時間感覚

たしかに重要ですね。これは特に下の階層にいけばいくほど致命的に重要になります。

>個々人が自らに問いかける中で自分なりに見出していってもらうものなのかもしれません

そこなんです!宇宙観は自分が選択するものなんです。これについてはまたエントリーをあらためて書かなければなりませんが。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-07 23:04
FNさんへ

>私は「心」の働きから「魂」が生まれてくるという感覚がある

なるほど。ただし私は「魂」を氷山の見えない部分(陰)だと考えていたので、「心」は感じやすい部分(陽)としてやはり魂のほうが上かな、と考えました。

>一つにまとめた方がすっきりすると考えています。いわばコインの裏表のようなものでしょう

なるほど。私も以前はこのように考えていたんですが・・・。

>ヴィジョンにしても、意識しているかいないかに関わらず自分の立ち位置があるから明確になる話であって、ヴィジョンだけが独立して存在するものでなない

ただしアイデンティティーが明確になるとヴィジョンも出てきやすいという意味なのかと思って上にしました。まあ「表」と「裏」という考え方でもいいですよね。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-07 23:07
sdi さんへ

>世界観→物理的な世界

そうです。

>宇宙観→概念的・精神的な世界、形而上世界

まさにその通りです。世界観でも十分ソフトな世界なんですが、さらに次元がちがってくるということです。

>両者で一つの「世界観」を形成しているように思えます

なるほど、やっぱりそうですか。

>欧米の戦略家たちの思考法は「宇宙観」が「世界観」より上に来ているのではないか、と思えてきました

だからこそ宗教であそこまで根深い闘争を広げられるわけですよね。

>聖>俗の関係

そうだと思います。これは絶対にあるはずなんです。そういう意味では私のとらえかた自体も西洋的すぎるのかも知れませんが。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-07 23:28
wuhhoさんへ

>戦略文化をコントロールしようと思ったら,文化を客観視できる上位の概念?が必要とされると考えたからです。

たしかにそうですよね。

>その関係を分かった上で一つのものと考えるのであれば良いが,その関係性を無視してまったく同一とするには何かすっきりしない不思議な境目がある

それが私は「この世」と「あの世」なのかなと。

>世代を超えて代々引き継がれるような戦略の場合にも当てはまるような

ありますねぇ。

>いずれにしても,自分を超えたより大きなものへの着目は,それをツールとして利用していく場合でも,対抗策を考える上でも重要かと思いました。

「倫理戦」という概念はまさにここからですから。

>それほど意識しないで済んでいた「リムランド」だったのかも

うまいですなぁ。

>ここを利用したアプローチ,ここを巡ってのアプローチが現在増えてきているようにも思えます。

ここをリファインできればもっと面白いことになりそうなんですよね。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-07 23:30
waterloo さんへ

>性(さが)

ああ、これはうまい言葉ですな。

>世界観(人生観、歴史観、死生観、哲学・宗教観、地理感覚、心、ヴィジョン)

ときましたか。これも納得できますね。とにかく宇宙観と世界観は関係があるが、あえて切り離して考えるのもいいんじゃない?というのが私の立場かも知れません。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-07 23:32
elmoiyさんへ

>西洋人はすべてのものごとは抽象的(彼らの感覚では本質的)な中核から具体的、個別的なものへと発展すると考えていますね。

トップダウンですね。

>日本人の場合は逆に、まず具体的なものが存在していて、それが人間の思考の中でより抽象的なものへと変化させられる、と考えます。

ボトムアップですな。いずれにせよ、階層があることは間違いないわけで、これを活用したいところです。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-07 23:36
wuhho さんへ

>陰陽の回転

そうなんですよね。累積戦略と順次戦略も一緒です。

>西洋人の考え方を理解した上で,こちらの考え方を理解してもらうアプローチは水と油を混ぜ合わせるようなもどかしさ

彼らは「陽」ですから「陰」のわれわれはなかなか理解できません。

>人類は技術に振り回されることになるのではないかと

そうなんですよね。日本人にその傾向があるのが心配ですが

>自分の立ち位置を見失わないアイデンティティとビジョンがあったとしたら,これからの時代,グローバルな観点から西洋文明や他のアジア文明と伍していく時,特に日本において必要になってくるのではないかと。

そうなんですよね。「世界観が重要だ」と私が主張しているのはその一環なんです。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-07 23:38
柴崎さんへ

>「戦略」の極致は「誠」である

これも一つの見方ですよね。これを私は「世界観」とか「宇宙観」と言い切ってしまいたいんですが(笑

>中西さんも、どういう風に論理的に説明したらいいのかうまく展開できていないようです。

これはできませんよね。なぜなら戦略の究極は「陰」的なものですから。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-07 23:40
wuhho さんへ

>言って分からない者は馬車馬だ。馬車馬は叩かなければ分からない。立て!気を付け!歯を食いしばれ!いくぞ!と言って,おじいさまは往復ビンタを父にした

●●ヨットスクールも顔まけですな。

>子供心にしてみれば「殺される!」と思うような経験であることには変わりません。

「脳幹」が刺激されるわけですよね。

>不思議なことに,このような経験をしたおかげで,後の人生で,暴力団とは言わないまでも,難しく危ない人たちとの交渉でも動じない自分がいることに気づく

ありますよね。しかも筋が通っているから不条理な経験ではない。重要だと思います。コメントありがとうございました
Commented by elmoiy at 2009-09-08 09:29 x
>聖>俗の関係というのは欧米の戦略家たちのアイデンティティにキリスト教文化として根付いているのではないでしょうか。

欧米に限らず、中東にしろ、インドにしろ、中国にしろ、大陸国家の人々は形而上学が得意だと思うんですよね。中国には伝統的に「天」や「理」という概念がありますし、、インド人は普遍的真理を追求するあまり、歴史を積極的に記録しようとしなかった。宇宙はブラフマー神の目覚めによって創造され、その眠りによって消滅し、そしてこの創造と破壊をともなう宇宙のサイクルは無限に継続する、というのが彼らの考え方。日本人の場合、島国で異民族と接触する経験がほとんどなかったせいか、形而上学、論理的思考、絶対者という概念が大の苦手。

欧米人の中でも英国人はわりと帰納法的な考え方をしますが、その上にキリスト教やギリシア哲学の影響があり、さらにヨーロッパ大陸の国々と権謀術数外交を繰り広げてきたのが彼らの強みかな、と思ったりします。
Commented at 2009-09-08 11:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by wuhho at 2009-09-08 13:18 x
elmoiyさま,的確な指摘を読み,思わず投稿している自分がいます。

大陸と海洋。この違いは大きいように思えます。

一つの土地の上で複数の民族が入り乱れている大陸では,まず境界,形から入り,一方,既に海で外界から隔絶されている海洋では境界をあまり気にせず同じ生存空間を共有する者同士という統合に向けた手法が重視されるのかもしれません。そして,交通機関と情報通信の発達で地球全体が一つの大陸化?大陸思考化?しているのかもしれません。つまり海洋を飛び越えて一つの大陸のようなものと考え始めている?

典型的なユーラシア大陸至上主義的発想ではないかと。。。

聖と俗の観点から言えば,大陸的思考においても形から入り,日本的な思考は「形ではないところ」から入る?
80年代,米ソ冷戦真っ盛りの時,ゲルマンの父とケルトの妻の間に生まれた男がユーラシア大陸を横断して日本に亡命しました。彼は現在日本人の妻を娶り,日本で暮らしています。下手な日本人よりも本質的な自然観を持った人間です。その彼が言ったのです。

「日本人は何もない"無"の中から新しいものを生み出してくる。これだけは理解ができない」と。
Commented by ウヨなM at 2009-09-08 20:49 x
奥山さんが「宇宙観としてまとめられたもの」と「世界観としてまとめられたもの」というのは本質的には同じランクに並んであり、かつ対立するものに思いました。
「世界(神)があって私がある」と想定して世界を見るのが『宇宙観』で「私があって世界がある」と想定して世界を見るのが『世界観』と、相矛盾するものに思ったので同ランクに感じた次第です。
Commented by アラスカ at 2009-09-08 21:57 x
宇宙レベルで地政学を考えたら、核ミサイルの存在意義が一つ増えますね。「隕石の迎撃」
Commented by masa_the_man at 2009-09-09 01:24
elmoiyさんへ

>大陸国家の人々は形而上学が得意

つまり彼らは「ランドパワー」なんですよね。

>日本人の場合、島国で異民族と接触する経験がほとんどなかったせいか、形而上学、論理的思考、絶対者という概念が大の苦手。

交易の少ないシーパワーだとこういう風になりますね。そういえば日本の中でもランドパワー的な組織であればあるほど「絶対者」を真ん中に起きたがりますね(笑)

>欧米人の中でも英国人はわりと帰納法的な考え方をしますが、その上にキリスト教やギリシア哲学の影響があり

彼らはなんどかランドパワー勢力に制服されてきた歴史を持ってますからねぇ。逆に本当の意味でシーパワーなのはアイルランドなどのケルト系なのかも知れません。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-09 01:26
waterloo さんへ

>性(さが)、本性 ー 思考以前

なるほど、こうきましたか(笑

>唯物的に考えるとどうしてもサガの上に"物質"が必要になるので"階層"という話からはみ出してしまいます。

意外とこれは技術レベルの最下層まで下がる、ということも考えられますね。つまり上と下がループしているという。こりゃ面白くなってきました。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-09 01:30
wuhho さんへ

>大陸と海洋。この違いは大きいように思えます。

たしかにそうですよねぇ。

>交通機関と情報通信の発達で地球全体が一つの大陸化?大陸思考化?しているのかも

情報とか通信というのはシーパワー的な要素もあるので、「フラット化」というのは(ランドパワー化した)シーパワー的指向ともとらえられますな。

>「日本人は何もない"無"の中から新しいものを生み出してくる。これだけは理解ができない」と。

これは名言ですねぇ。私はこれを横綱論的な観点から説明できますが、これについてはまた別の機会で。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-09 01:34
ウヨなMさんへ

>本質的には同じランクに並んであり、かつ対立するものに思いました。

おおっ、これも面白いアイディアです。

>「世界(神)があって私がある」と想定して世界を見るのが『宇宙観』

なるほど、客観が先であると。

>「私があって世界がある」と想定して世界を見るのが『世界観』

私が想定していた「アイデンティティーが先にあって、そこから世界観が出てくる」というのはこの感覚ですな。これもいいですなぁ。どちらも形而上的、ソフト的という意味では同じランクだが、対立するということですね。参考になりました。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-09 01:35
アラスカさんへ

>宇宙レベルで地政学を考えたら、核ミサイルの存在意義が一つ増えますね。「隕石の迎撃」

「宇宙観」とはちょっと違いますが、まあこれも面白いですね。ちなみに核ミサイルの話はやはり技術レベル的なところがあるんですよね。もちろん政策レベルや世界観にも影響を及ぼす特殊な兵器ではあるんですが。コメントありがとうございました
Commented at 2009-09-09 10:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2009-09-09 11:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2009-09-09 11:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by wuhho at 2009-09-09 21:23 x
地球の内部でマントルが対流しているから地磁気が生まれ,その地磁気があるからバン・アレン帯が存在できている。そのバン・アレン帯のおかげで太陽からの殺人的な放射線がフィルターされ,地球において光合成を行う生物が紫外線の有害な波長部分をフィルターしてくれる海の中だからこそ生まれることができた。
光合成によって生み出された酸素が成層圏でオゾンとなり,これが地表に降り注いでいた紫外線の有害は兆部分をフィルターしている。結果として,酸素を呼吸する生物が生まれ,その一部が,今,現在,人類として地表で生存できている。

地磁気と人類の歴史とを関係付けた考察もあるようです。

窺い知ることのできない足元のマントルによって生かされている人類,地磁気によって翻弄される人類であったとしても,地表において,その時,どうしたら良いか?を考え,決断し,今に至っている人類もまたいるのです。

<YouTube - The Core Part 3>
www.youtube.com/watch?v=E7dZhldAoIc
Commented by アラスカ at 2009-09-10 14:34 x
>>政策レベルや世界観にも影響を及ぼす特殊な兵器ではある

核ミサイルで隕石を迎撃するにしても、どの国の核ミサイルを使うかとかで荒れそうですね。
Commented at 2009-09-10 16:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2009-09-10 16:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2009-09-10 16:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2009-09-10 18:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by masa_the_man at 2009-09-10 20:47
waterloo さんへ

>アメリカは「核廃絶」とか言いながら絶対この人道的?スペースパワー核兵器の研究は続けている

軍の論理と政治の論理はずれるのが普通ですからね(笑)あると思います。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-10 21:08
waterloo さんへ

>そうなると「戦略の階層」ではなく「戦略形成のサイクル」といった感じでタイトルとずれるかなと。

そうなんです。これだとちょっと話が拡大しすぎてしまいます。この階層の理論の「前提」の部分について後でかきますね。

>やっぱり戦略の階層と影響のサイクルは別ものでは無いかと思いはじめました。

そうです。この理由をあとで説明します。

>影響の大サイクルと呼ぶ。

なるほど、こうきましたか。

>エントリを書かれるのをお待ちしております。

いましばらくお待ち下さい。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-10 21:19
wuhho さんへ

>地磁気と人類の歴史とを関係付けた考察もあるようです。

おおっ、ここまでくると宇宙学になってきてしまいますなぁ。こうなるとただの「戦略」の範囲では考えが及ばなくなってしまいます。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-09-10 21:23
アラスカ さんへ

>核ミサイルで隕石を迎撃するにしても、どの国の核ミサイルを使うかとかで荒れそうですね。

まあそうなんですが、アラスカさんの話はこのエントリーの話題と微妙にずれてきているような。「戦略の階層」における「宇宙観」の話と、核兵器で隕石を撃ち落とす話はちょっと違うので・・・・できればこれは別のエントリーで論じていただけませんか?コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2009-09-04 22:57 | 日記 | Comments(47)