友人との語らい |
本日から東京で講演会を二連荘ですが、その前に昨夜はある方とその仲間の方々にプライベートで「横綱論」を講義させていただきました。
さて、以前に少し触れた元コースメイトとの会話について。
この香港人の彼は二週間ほど前に突然連絡をくれまして、どうやら一週間ほど父親のビジネス旅行につき合う形で日本にくることになりました。
滞在先は新宿で、ついたその日から商談会議のラッシュだったらしく、私が会えたのは最終日。
一緒に新宿でランチを食べたのですが、やはり話は「戦略の本質」のような話になりまして、具体的には西洋と東洋の戦略の違いというところに落ち着きます。
すでにご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、この彼の博士号論文のテーマは「戦略における西洋と東洋の融合」というタイプのものであり、主に道教などの視点からワイリーのような「究極の戦略」を論じております。
わたしも最近はこの辺の話を考えなければならない状況が増えてきたため、色々と彼に対して質問があったのですが、この彼が面白いことを言いました。
それは、海外で知られるようになった日本の戦略論の話です。
東洋のものとしては、かなり以前から孫子の兵法などはかなり知られているほうでして、さらに詳しく知っている人だったら宮本武蔵の「五輪書」などを読んでいるくらいでした。
ところが戦闘機パイロットのジョン・ボイドあたりの影響か、どうやらもっと深いところまで読んでいる人が最近出て来たとのこと。
ではその深いものは何かといえば、それは禅と剣を融合させた、柳生宗矩の『兵法家伝書』だとのこと。
この彼によると、道教と戦略の話をしているものは多いが、禅と戦略の話をしているものとして完成度が高いのはこれであると。
その他にも、フランス人で中国文化を深く理解している人の名前などを教えてもらいましたが、とにかく時間がないので今日はこの辺で。
今日は後ほど兵頭氏の講演会の感想などを書いてみたいと思います。