一流の人の共通点
2009年 08月 25日
私はこの講演のあとの質疑応答の時に、この人がいままで取材してきた「一流」と呼ばれる人たちの共通項を挙げてくれと質問しました。
その答えを三つ挙げてくれたんですが、なかなか興味深かったのでここに書いておきます。参考まで。
1、意志が強い。
いいかえれば「ポリシーがある」ということなんですが、ひとつ重要なのは「ガンコ」とは違うということみたいです。
個人的にも面白かったのは、この人が「この強固な意志の背後には、その人なりのセオリーがある」と言っていたことです。
2、目標を達成した瞬間に、次の目標を目指している。
当然のように、一流の人たちは目標を持っているわけですが、彼らはこれを達成するとすぐ次の目標に心が移るらしいのです。山の頂上に立っても、すぐとなりの高い山の頂上が見えてくるので、それを目指しはじめる、ということでしょうか。
3、基本的に、礼儀正しく誠実である。
これは当たり前といえば当たり前らしいのですが、一流の人たちはどんな人に対しても最初は同じような態度で真剣に対応するみたいです。
これは逆に反対のケースで考えてみても納得できます。つまり一流でない人というのは、いばっていたり不誠実である、ということですね(苦笑
そういえばこれは選挙事務所に務めている人も同じことを言っておりました。「小物ほどいばりたがる奴が多い」と(笑
もちろん一流の人々もジャーナリストたちに変な詮索をされたり決めつけられたりするようなことを言われると心を閉ざしてしまうことがけっこうあるらしいですが、それでも真剣に対応してくる人間には真剣に対応する、という共通項があるみたいですね。

ポリシーがある一方で、柔軟性をも兼ね備えているということですね。個人だけではなく、長い間続いた老舗企業にも言えることではないかと思います。「何も変わらないでいるためには、すべてが変わらなければならない」ルキノ・ヴィスコンティ監督『山猫』の中で、シチリアの老貴族が言うセリフです。
>目標を達成した瞬間に、次の目標を目指している。
国家も経済発展を終えたら次は政治・文化の成熟へ、それを終えたらいかに美しく老いるか、と次の目標を目指さなければならないのかも。
>つまり一流でない人というのは、いばっていたり不誠実である
これは学者やジャーナリストが書いた文章を読んでいても感じますね。
>ポリシーがある一方で、柔軟性をも兼ね備えているということですね
ああ、そうかも知れません。意思は強いが意固地になっていない、というところでしょうか。
>個人だけではなく、長い間続いた老舗企業にも言えることではないかと
そうですねぇ。
>「何も変わらないでいるためには、すべてが変わらなければならない」
これは「変わらないは変化するということだけだ」という言葉と似てますね。
>国家も経済発展を終えたら次は政治・文化の成熟へ、それを終えたらいかに美しく老いるか、と次の目標を目指さなければならないのかも。
日本はその点まだちょっとがんばらないと(苦笑
>学者やジャーナリストが書いた文章を読んでいても感じますね。
いかにも(苦笑)コメントありがとうございました