戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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戦略学でよく使われる引用句:その10

人類を誘導できるのは、ただ理想の持つ魅力だけである。

ハルフォード・マッキンダー(Halford J. Mackinder)、一九一九年
Commented by 邪ブラック at 2009-08-22 10:26 x
おはようございます、奥山さん!
アルルさんが、ブログの中で「戦略の格言」の事を、取り上げてました!
もう、読まれましたか?
服装に関しての質問なんですが、ジャッケトの下にTシャツ着るのもアウトでしょうか?
ではでは!
Commented by elmoiy at 2009-08-22 12:14 x
>人類を誘導できるのは、ただ理想の持つ魅力だけである。

理想を失ってしまった今の欧米諸国に、世界の人々を惹きつける魅力はあるのでしょうか?
少なくとも日本では、「欧米ブランド」は権威失墜してしまったように思えます。
Commented by やましん at 2009-08-22 16:08 x
elmoiyさん

まだ、あるんじゃないでしょうかね。以前ほどの馬鹿みたいな盲信状態ではないのは確かでしょうが。具体的に申し上げる事はできないのですが、参考にできるところは普通の人には見えにくいところが多いので、気付かない人は多いとは思います。

日本で欧米ブランドが魅力を失っているのは、将来の展望が見えないので自分の事で精一杯で内向きになっている人が多いせいではないだろうかと自分は考えています。このごろよく耳にする草食系男子なんかはまさに、コスパを計算しながら動いていますからね。

むしろ、この格言はまさに現在の日本の現状に問いかける事ができると思います。日本人を導けるのはただ国家の理想が掲げる魅力(ヴィジョン)であると。

あるいは日本が何かを作り出そうとしている可能性もある事はあるのでしょうが、どうも昨今の「日本独自のものを見直そう」という潮流には「井の中の蛙」みたいな自画自賛くささ(とくにアニメとかの芸能分野では)を感じているので自分としてはどうかな?とは考えております。一部の分野で優れた人など世界中にいますからね。
Commented by nanashi at 2009-08-23 15:15 x
日本というのは1000年孤立して200年は平和に過ごした国で、そういう文化がDNAとしてあるわけです。
基本的には平和が続けば、世界はみな日本的になりますね。
米国には、それが一番困るわけです。
Commented by masa_the_man at 2009-08-23 22:32
邪ブラックさんへ

>ブログの中で「戦略の格言」の事を、取り上げてました

いまさっき読みました。ご紹介ありがとうございました。

>ジャッケトの下にTシャツ着るのもアウトでしょうか?

ええ、襟付きのものでお願いします。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-08-23 22:33
elmoiyさんへ

>理想を失ってしまった今の欧米諸国に、世界の人々を惹きつける魅力はあるのでしょうか?

とりあえず「民主主義」だけですかねぇ。

>少なくとも日本では、「欧米ブランド」は権威失墜してしまったように思えます。

うーん、まだ一部では残っているのではないでしょうか。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-08-23 22:37
やましん さんへ

>以前ほどの馬鹿みたいな盲信状態ではないのは確かでしょうが

ありますねぇ。

>参考にできるところは普通の人には見えにくいところが多い

習慣とかそういうところかも知れませんね。目に見えるところだと「電信柱」とかですかね(笑

>展望が見えないので自分の事で精一杯で内向き

ありますね。

>日本人を導けるのはただ国家の理想が掲げる魅力(ヴィジョン)であると。

そして今の政党のマニフェストにはないですね。

>昨今の「日本独自のものを見直そう」という潮流には「井の中の蛙」みたいな自画自賛くささ

結局のところは自分の歴史の中にビジョンを見つけるしかないですから、日本の場合は江戸時代みたいなところの復古主義になる傾向はあるんでしょうね。中国やインドの場合は「過去の偉大な帝国」というビジョンがありますが。コメントありがとうございました

Commented by masa_the_man at 2009-08-23 22:39
nanashi さんへ

>基本的には平和が続けば、世界はみな日本的になりますね。

それはあるでしょうね。「江戸復活」を唱えている人々にも同じような傾向が。

>米国には、それが一番困るわけです。

米国の中の「誰」が困るか、という部分も考慮しないといけないですね。世界江戸化でも、リバータリアンなどのアイソレーショニストたちは全然オッケーですから。コメントありがとうございました
Commented by elmoiy at 2009-08-24 14:41 x
>昨今の「日本独自のものを見直そう」という潮流には「井の中の蛙」みたいな自画自賛くささ

これは日本の知識人が昔から繰り返してきたことですね。永井荷風、高村光太郎、横光利一などは若い頃西洋かぶれだったのに、晩年、日本的なものに回帰していきました。

>結局のところは自分の歴史の中にビジョンを見つけるしかないですから

最近、日本では古典古代(古代ギリシア・ローマ)に対する関心が高まっているようですが、これも現実の欧米諸国がもはや理想たりえなくなったので、西欧人が手本としてきた古典古代から何かを学べるかもしれないと考えているのかも。
Commented by nanashi at 2009-08-24 18:35 x
井の中の蛙かどうかは、コンセプトを抽出できるかどうかで決まりますよ。
江戸時代の米の先物市場の存在は、普遍性がありますね。
これから将来の世界経済システム設計においても、先物市場はひとつのトピックです。
江戸の重要さは、実際に孤立系として200年機能した点にあるんです。あれは事実ですから。事実から、どれだけ意味のある要素を取り出して、有効な構造をモデル化できるか、そのモデルを、現在の世界経済と比較させて、注目すべきポイントを探し当てることができるか。
そういうことです。
Commented by masa_the_man at 2009-08-25 08:49
elmoiyさんへ

>若い頃西洋かぶれだったのに、晩年、日本的なものに回帰していきました。

この感覚は私もなんとなくわかるような気が。東洋は深いですから・・・。

>西欧人が手本としてきた古典古代から何かを学べるかもしれないと考えているのかも。

あるのかも知れませんね。無意識的かも知れませんが、これをすることによって海外の知識人から尊敬されるということもあります。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-08-25 08:54
nanashi さんへ

>コンセプトを抽出できるかどうかで決まりますよ。

いや、コンセプトを抽出してもそれが身内だけで回ってたら同じかも(苦笑

>これから将来の世界経済システム設計においても、先物市場はひとつのトピックです。

なるほど。

>江戸の重要さは、実際に孤立系として200年機能した点にあるんです。あれは事実ですから。

しかし外に比較的開いていた資金力のある薩摩側が最終的にそのシステムを打ち砕いたというところがひっかかります。まあアウタルキーが出来ていたという事実はたしかに大きいですが。

>そのモデルを、現在の世界経済と比較させて、注目すべきポイントを探し当てることができるか。

探し当てても良いんですが、問題はその先ですよね。宣伝力の全くない日本がどこまでそのモデルを世界に示すことができるのかは未知数です。西洋にいる著名な経済知識人で江戸経済を研究していれば別かも知れませんが・・・・コメントありがとうございました
Commented by やましん at 2009-08-25 10:15 x
elmoiyさん

>若い頃西洋かぶれだったのに、晩年、日本的なもの

自分もこれは実感があります。うまく説明できませんが、最初は国外に意識が集中しているんですが、歳をとってくるとその外の世界を受け取る自分という存在を作り出した日本という土壌に興味を示すようになるんですよ。最後は自分を知るように見つめなおすようになるのでしょうね。

>最近、日本では古典古代(古代ギリシア・ローマ)に対する関心が高まっている

今ヨーロッパの古典が日本で人気なのは、ヨーロッパが世界基準となりえた理由を探そうという試みではないでしょうか?ルネサンスのような古典回帰があってからイスラム社会に半ば依存的だったヨーロッパ世界が近代国家の道を歩みだしましたから。
Commented by やましん at 2009-08-25 10:16 x
nanashiさん

>井の中の蛙かどうかは、コンセプトを抽出できるかどうかで決まりますよ。

確かに今の日本の原点回帰の潮流は玉石混在の状態です。それはヨーロッパのルネサンスも同じ事で、彼らの作品のほとんどは古典をまねた程度の作品で、傑作として現在まで残されているのはそのうちのほんのわずかでした。

言いたかったのは、政府が要らぬ手を差し伸べて自画自賛しているのが心配です。これでは本物の芽を摘み取る事になりはしないかと。クール・ジャパンとか言っていますが、クール・ブリタニアの二番煎じみたいなもので、意識が何というか自分が何なのか、何ができて何ができないのかも知らずに西欧とかアジア諸国のウケだけを狙おうとしているように思えるんですよ。
Commented by やましん at 2009-08-25 11:13 x
nanashiさん

>江戸の重要さは、実際に孤立系として200年機能した点にあるんです。

趣味で熱帯魚をやっているのですが、飼っていると一週間に一回は水換えをしなくてはいけません。でもうまく水草と魚のバランスを考慮すると水草と魚の共生バランスで一年間水換えしなくてもいい水槽もあるそうです。しかしそんな水槽は水草一本、魚一匹でも加えたり削ったりするとバランスが崩れて立ち行かなくなる事もあるそうです。当たり前なんですが、大自然と比べて非常にナイーブな存在なんです。

江戸システムを思い浮かべると、このようなバランスの取れた水槽を連想してしまいます。作った徳川幕府はかなり優秀だったのでしょうが、人とモノを選ぶよなぁとも思います。現在に適応させるという意味でどうしても、ここが引っかかるんですよ。現在の日本は世界の注目を集めている先進国のひとつですから。

Commented by elmoiy at 2009-08-25 17:45 x
>江戸の重要さは、実際に孤立系として200年機能した点にあるんです。

江戸時代の日本の成熟は、奄美・琉球・蝦夷地などを世界システム論でいう「周辺」にしていたがために成り立った、という面もあるのではないでしょうか。薩摩藩は奄美で黒砂糖を栽培させて搾取していますし、蝦夷地では和人がアイヌ人を交易相手から漁場での労働者へと転落・隷属させています。

>宣伝力の全くない日本がどこまでそのモデルを世界に示すことができるのかは未知数です。

池内恵氏いわく、日本国外での日本研究というのは、いわば「ポストモダン」の状況が社会の一部分にでも出現していなければ成立しないそうです。近代化で目指すものをおおかた達成し、その先に何かを求める個々人が、ふとこの極東の小さな、極端にきめ細かな文化と社会に目を向ける。社会全体におけるかなりハイレベルの知的水準と、政治・経済的余裕を要求する分野なのです。残念ながら、現在の世界の大部分の国々にそのような意味での日本研究を行う環境は成立していません。
Commented by masa_the_man at 2009-08-27 00:19
やましんさんへ

>歳をとってくるとその外の世界を受け取る自分という存在を作り出した日本という土壌に興味を示すようになる

ああ、これはうまい説明だと思います。

>ヨーロッパが世界基準となりえた理由を探そうという試み

そしてアメリカはなぜ失敗した(ように見える)のか、という理由探しも一面としてあるのかも知れませんね。

>ルネサンスのような古典回帰があってからイスラム社会に半ば依存的だったヨーロッパ世界が近代国家の道を歩みだしましたから。

「古典回帰」なんですね。明治維新だって、なんだかんだいっても「王政復古」というある意味での古典回帰ですから。

>、政府が要らぬ手を差し伸べて自画自賛しているのが心配です。これでは本物の芽を摘み取る事に

これは「国営マンガ喫茶」にも言えるのかも。

>徳川幕府はかなり優秀だったのでしょうが、人とモノを選ぶよなぁとも思います。現在に適応させるという意味でどうしても、ここが引っかかる

とくに半端に開いているシステムだとバランスが難しいでしょうなぁ。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-08-27 00:22
elmoiy さんへ

>江戸時代の日本の成熟は、奄美・琉球・蝦夷地などを世界システム論でいう「周辺」にしていたがために成り立った、という面もある

ありますねぇ。それをうまく利用していた薩摩が維新したわけで。

>「ポストモダン」の状況が社会の一部分にでも出現していなければ成立しない

なるほど(苦笑

>残念ながら、現在の世界の大部分の国々にそのような意味での日本研究を行う環境は成立していません。

研究されてもいないわけですな。唯一の望みは外国がマンガを読んでいるという部分だけでしょうか?コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2009-08-22 08:37 | 日記 | Comments(18)