戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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新刊が届いた

今日の甲州は曇りがちでしたがとにかく蒸し暑かった!そろそろ梅雨明けの予感なんですが、まだ早いか?

一昨日は東京のある場所で講演者の一人としてしゃべってきました。

基本的に超リベラル派の会合だったのでなんだか場違いな雰囲気はあったのですが、まあなんとかそつなくこなしてきました。戦略家は柔軟でないといけないですから(笑

さて、新刊の『進化する地政学』が実家に届きました。

思ったよりは薄くて軽い作りになっており、デザイン的にはウォルトの『米国世界戦略の核心』とけっこう似ている感じです。どうやら装丁のデザインをやっていただいた方が一緒みたいですね。

こうして本ができてしまうと、すでに訳者である私の手を離れてしまい、翻訳作業をしている時よりも愛着みたいなものはなんとなく薄れてきてしまいます。

本になっていざ現物が完成してしまうと、なんだか育てた子供が巣立ったような感覚にとらわれてしまいます。

解説などにも書いておりますが、本書は読みやすさを考えて、(とくに前半の章では)段落を多くしたり、本文にはない小見出しを付け加えたりしているところがけっこうありますのでご注意いただきたいです。

といっても一文字一句も削っておりませんので、原著を忠実に訳した完全版でありますのでご安心を。

もしかしたら私の解説が多すぎてウザいと感じられる方もいらっしゃるかも知れませんが、まあそのへんはご愛嬌として見逃してやって下さいまし。

ということで本書についての詳しい話はまた後ほど。
Commented by 待兼右大臣 at 2009-07-10 23:35 x
新宿紀伊国屋本店で、本日入手しましたので、これから読んで見ます。
Commented by masa_the_man at 2009-07-11 00:06
待兼さんへ

>新宿紀伊国屋本店で、本日入手しましたので、これから読んで見ます。

もうありましたか???これは知りませんでした。思ったより早かったです。コメント/情報ありがとうございました
Commented by 山田洋行 at 2009-07-11 02:02 x
おお、昨日発売してましたか。

さっそく明日探してみます。
Commented by ラパラ at 2009-07-11 15:54 x
本日、届きました。ありがとうございました。さっそく読んでみます。
Commented by よし at 2009-07-11 17:25 x
本日、『進化する地政学』が届きました。

次もユーモア賞を狙ってみます(笑)。

ありがとうございました。
Commented by 待兼右大臣 at 2009-07-11 23:17 x
という訳で、一応読了しました。
日本語として非常に読みやすかったです。
全体にわたって、日本語→英語という「逆変換」を行なわずに理解できましたので、その意味でも訳文としては非常にいいものだと思います。
(某大佐のように「あれはよいものだ!!」と死の間際に叫んでもよいくらいです)

各章の初めにある「解説」も文章を理解するのにとても役に立ちました。
副島氏での掲示板で、奥山さんが英文を投稿して、他の人が日本語訳を投稿するというシリーズがかつてありましたが、「英語を日本語に訳す」だけなら、何とでもなるのですが、その背景がわからなければ、読者に意味が通じないということもままあります
(この上のエントリーの「なんて偶然なんだ! 」のように)。
Commented by 待兼右大臣 at 2009-07-12 00:12 x
マニア的な「揚げ足取り」的な突っ込みをすれば
「ダニューブ川」(p64)と「ドナウ川」(p243)と訳文が一致していない
(多分原文表記の差異と思われますが)

「海軍中将サフレン」(p116)は日本語版のウィキペディアでは「シュフラン」となっています。ご参考までに。
 これは、原語の綴りが併記してあったために気付きました。

こういうこともありますので、固有名詞の原語をできる限り併記していただいているのはありがたいです。

「海将ネルソン」(p117)→「ネルソン提督」の方が一般的だと思います。
(といっても、この訳も「間違いではない」と思います)

「複合艦隊」(p119)→「連合艦隊」
多分原文は「conbined fleet」だろうと推測しますので連合艦隊とは訳し難いと想像します(「連合艦隊」の定訳は「grand fleet」となっているので。このため、旧海軍でも連合艦隊の略称は「GF」です)。

「空軍副元帥」(p147)→「空軍少将」
多分、原文は「Air Vice Marshall」だと思いますが、現在、では、NATOの士官分類の「OF-7」つまり少将に分類されています。
Commented by 待兼右大臣 at 2009-07-12 00:16 x
東洋と西洋との違いを思い知ったのは

「カセイ」王国(p56)
これについては、欧州の東洋史の知識と日本での東洋史との間の用語の違いを思い知りました。(航空マニアの領域でもあります)

「カセイ」とは原語が英語であれば「Cathay」だと推測しますが、この単語の原義は「契丹」でそれが転じて「中国(特にロシア語)」になっています。で、日本人では、「カセイ」の原義である契丹王国(の流れを汲む「遼」)とジンギスカンの流れを汲む「モンゴル帝国」とは別物として捉える人が多いですから。
 ということで、香港の航空会社の「キャセイ・パシフィック」の由来もそこだと思われます。(「中国」を表す英単語で、「china」以外の単語を使った(香港の会社なので)のでしょう)

「レナランド」(p78)
 これは、面白い定義だと思いました。多分、シベリアの大河「レナ川」に由来するとは思いますが、「レナ川を中心とした地域」ではなく「エニセイ川の東」という定義は虚を衝かれました。
(シベリアから北極海に注ぐ大河は「オビ側」、「エニセイ川」、「レナ川」の3つがあります)
Commented by masa_the_man at 2009-07-12 21:24
山田さんへ

>さっそく明日探してみます。

いつもわざわざすみません。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-07-12 21:25
ラパラ さんへ

>本日、届きました。ありがとうございました。さっそく読んでみます

おおっ、プレゼントのやつですね。無事についたようで何よりです。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-07-12 21:26
よしさんへ

>次もユーモア賞を狙ってみます

お願いします。第二部のほうのタイトルもまた募集しますのでぜひ。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-07-12 21:28
待兼さんへ

>一応読了しました。

はやっ。

>日本語として非常に読みやすかったです。

そういっていただけると一番うれしいです。

>某大佐のように「あれはよいものだ!!」

これはガンダムネタですか(ニヤリ

>英文を投稿して、他の人が日本語訳を投稿

そんなことありましたっけ。もう十年近くも前のことなので完全に忘れておりました。

>その背景がわからなければ、読者に意味が通じない

ありますねぇ。コンテクストの重要性というやつですな。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-07-12 21:37
待兼さんへ

>「ダニューブ川」(p64)と「ドナウ川」(p243)

ああ、これはそうかもしれません。

>日本語版のウィキペディアでは「シュフラン」

これは私も探せずに苦労しました。そっちですか。

>固有名詞の原語をできる限り併記していただいているのはありがたいです。

そうなんです。私もなるべく間違っていてもわかる人にはわかるようにこうしております。

>「海将ネルソン」(p117)→「ネルソン提督」

たしかにこっちが一般的ですね。私は原語で役職名がついていたので思わずこっちに従ってしまいました。

>「複合艦隊」(p119)→「連合艦隊」

うーむ、ここは盲点でした。

>「空軍副元帥」(p147)→「空軍少将」

これも盲点でした。軍ランクは難しい。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-07-12 21:41
待兼さんへ

>「カセイ」王国(p56)

おおっ、そんなマニアックなところに(笑

>「カセイ」の原義である契丹王国(の流れを汲む「遼」)とジンギスカンの流れを汲む「モンゴル帝国」とは別物として捉える人が多い

なるほど。たしかにここらへんは曖昧なんですな。

>香港の航空会社の「キャセイ・パシフィック」の由来

そうですね。私の友人が昔働いておりました(笑

>「レナ川を中心とした地域」ではなく「エニセイ川の東」という定義は虚を衝かれました。

どこから見ているか、という視点が違いますよね。

>シベリアから北極海に注ぐ大河は「オビ側」、「エニセイ川」、「レナ川」の3つがあります

ハートランドというのは「北極海に注ぐ川の流域地帯」という定義もありますからね。コメントありがとうございました
Commented by 完熟太郎 at 2009-07-13 09:45 x
新刊、無事届きました。
また、サイン貰いに伺いますw
これから、ゆっくり読もうと思います。
ありがとうございました。
Commented by masa_the_man at 2009-07-13 21:44
完熟太郎さんへ

>新刊、無事届きました。

おおっ、それはよかったです。

>これから、ゆっくり読もうと思います。

何かご意見等あればよろしくお願いします。コメントありがとうございました
Commented at 2009-07-15 13:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by (@_@) at 2009-07-15 14:42 x
p194-196で、
「このような数時間の停止状態というのは、近地点における衛星の速度が、遠地点での時速が二万マイル(三万二千キロ)なのにたいして、時速三千マイル(四千八百キロ)まで落ちるからだ。」となっています。
これは、近地点と遠地点が逆になっているのではないかと思います。
Commented at 2009-07-15 17:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by masa_the_man at 2009-07-15 23:32
waterloo さんへ

>「あ、連絡忘れてました。すみません」

意外と初歩的な(苦笑

>「シーパワーがランドパワーに対して与える可能性のある脅威」と書いているのでしょうか?

いや、これは私のミスです(苦笑)ああ、こんなところに盲点が・・・ご指摘本当にありがとうございました。あとで公開「正誤表」をつくります。コメントありがとうございました
Commented by masa_the_man at 2009-07-15 23:34
(@_@)さんへ

>近地点と遠地点が逆になっているのではないかと

まさしくその通りであります。ご指摘ありがたいです。ただし私も素人なのでよくわからないのですが、原著者のいいたいことはこれでいいんでしょうか?やっぱり衛星の速度は地球に近づくにつれ速まるんですかねぇ?これもあとでエントリーで聞いてみないと。コメントありがとうございました
Commented by (@_@) at 2009-07-16 07:13 x
>やっぱり衛星の速度は地球に近づくにつれ速まるんですかねぇ?

衛星の速度は近地点で最大となり、遠地点で最小となります。従って、遠地点で極地上空を通過する様にすれば、衛星は長時間に渡って天頂付近に滞空する事が可能になります。これを利用するのが「モルニア軌道」であると思われます。


wikipediaのモルニヤ軌道の項目も御参照下さい。
Commented by (@_@) at 2009-07-16 07:26 x
>衛星は長時間に渡って天頂付近に滞空する事が可能になります。

これは、旧ソ連やロシアのように高緯度地方に国土が分布している国家から観測した場合の話です。
Commented by masa_the_man at 2009-07-16 22:22
(@_@)さんへ

>遠地点で極地上空を通過する様にすれば、衛星は長時間に渡って天頂付近に滞空

なるほど、これで合点がいきました。

>これを利用するのが「モルニア軌道」であると思われます。

そうみたいですね。私はてっきり逆だと思い込んでいて、思わず訳語を勘違いしてしまいました(苦笑

>これは、旧ソ連やロシアのように高緯度地方に国土が分布している国家から観測した場合の話です。

ということは近地点は南極側になるということですよね。コメントありがとうございました
Commented by 柴崎力栄 at 2009-07-21 21:39 x
奥山さん:
一昨日届きましたので読んでいます。マハンについてのジョン・スミダの論は信じがたく面白い。「国際システムとしてのシーパワー」という発想が世紀代わり頃のマハンにあったとすると、それを読み取っていた同時代の日本人も居たはずです。SLOCsの国際共同管理がマハンの論に既に有ったわけですね。日本の海軍、海運関係者の当時の認識に同様のものがないか...。

肝付兼行海軍少将曰く、「余は最後に明言す。二十世紀に於て我帝国は如何なる事情あるもアングロサクソン人種を敵とすべきに非ず。何となれば其長所を同じくするものを敵とするは国の利益にあらざればなり (完)」
(「二十世紀の軍事(肝付兼行氏談)」、読売新聞1900年1月4日、末尾)、と。この場合のアングロサクソン人種とは英国・米国という国家を指す。
Commented by masa_the_man at 2009-07-21 21:44
柴崎さんへ

>マハンについてのジョン・スミダの論は信じがたく面白い

おおっ、その論文でしたか。

>それを読み取っていた同時代の日本人も居たはずです。

たしかにそうですねぇ。

>SLOCsの国際共同管理がマハンの論に既に有ったわけですね。

グローバル化論の先駆けみたいなものでしょうか。

>日本の海軍、海運関係者の当時の認識に同様のものがないか...。

ぜひ探してみて下さい。お願いします!

>何となれば其長所を同じくするものを敵とするは国の利益にあらざればなり

おおっ、見通していた人はやはりいたんですね。つまりシーパワーということになりますな。コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2009-07-10 01:00 | 日記 | Comments(26)