名著で学ぶ戦争論 |
さて、今日も簡単におススメ本の紹介を。

『名著で学ぶ戦争論』
by 石津 朋之(編著)
これは最近発売された、いわば「戦略学」の基本文献/教科書を50冊簡単にまとめて紹介したものです。
このリストをみれば、欧米で戦略学の授業を受けた人間からすれば「ああ、やっぱりねぇ」というスタンダードなものばかり。
ただしそれらの本の内容はかなり高度なものもありまして、未訳のものも多く、入門書とは言えないようなものもけっこう含まれておりました。
また、ここで紹介されている本をみると、いかに良い本が日本でまだ邦訳されていないのかということまで実感としてよくわかると思います。
個人的にはキーガンの『戦争の様相』やブラックのものが一冊も入っていないこと、そして『戦略論の原点』が入っていないこと(苦笑)はちょっと気になりましたが、それでもこれだけのレベルのものをまとめて紹介したという意味は非常に大きいと思っております。
あまり初心者向けではないですが、欧米で戦略学/安全保障学で授業を受けたいと思っている方々には必読です。