戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中


by masa_the_man
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冷戦時代の核抑止論の四大学派

ちょっとメモ代わりにここに書かせてください。

1、完全拒否派・・・核抑止を信じておらず、これによって安全保障が達成できると考えるのは愚の骨頂と考える立場。平和運動家の中心的な考え。

2、最低限抑止派・・・必要最低限の少ない数の核弾頭(最低10発ほど)だけで安全保障が確保できると信じる立場。冷戦時代にはアメリカ国民に一番受け入れられていた議論。

3、大規模破壊派・・・抑止が効くのは相手(とその同盟国)を完全に破壊できるだけの能力を持った時だけに限るという立場。冷戦時代の主要国のリーダーたちや、専門家たちで支持するものがけっこう多かった。

4、戦争勝利派・・・抑止論をあまり信じておらず、とにかくどのレベルでも核戦争に勝てるだけの準備はしておかなきゃいけない、という立場。最悪のシナリオでも勝てるようにするために、先制攻撃力などの構築を積極的に進めることを提案。

ちなみに私の先生は4です(笑
Commented by 柴崎力栄 at 2009-05-24 12:02 x
奥山さん。これは誘導尋問の4択に見えます。リアリストは「4、」だけですね。「3、」は戦術レベルで巧妙に核を使われた場合の考慮が欠けているので、一種の理想主義でしょう。
Commented by masa_the_man at 2009-05-24 14:35
柴崎さんへ

>誘導尋問の4択に見えます

たしかに(苦笑

>リアリストは「4、」だけですね

本当に「リアル」なところだけ見ればたしかに4しかないわけで。

>「3、」は戦術レベルで巧妙に核を使われた場合の考慮が欠けているので、一種の理想主義でしょう。

そういう意味では2も一緒かも知れません。どこかに楽観的なところがないと2は勤まりませんからね。むしろ想定が過激になればなるほど現実味が増すという逆説的なところが出てくる感じが。コメントありがとうございました
Commented by 柴崎力栄 at 2009-05-24 17:43 x
但し、中華人民共和国の核戦力は「2.」である外に選択肢がなくて「2.」でした。この場合はリアリズムなのでしょう。米国から対ソ連で「敵の敵は味方」視を得ることと、体制保持の最後のよりどころにすることと。
Commented by masa_the_man at 2009-05-24 19:18
柴崎さんへ

>但し、中華人民共和国の核戦力は「2.」である外に選択肢がなくて「2.」

今の北朝鮮もこれですよね。パキスタンはこれをしたいが国内的にバラバラでできなさそうな感覚が(苦笑

>米国から対ソ連で「敵の敵は味方」視を得ることと、体制保持の最後のよりどころにすることと。

そういう意味では2は相当楽観的じゃないとできませんよね。ミアシャイマーは陸軍派ですから1と2の間と言えそうな。コメントありがとうございました
Commented by 待兼右大臣 at 2009-05-24 22:33 x
確かに、中国の核戦力の基本線は「2」なのですが、個人的には
「POWER」を敵への攻撃に使うと言うのであれば、「4」が究極解
「POWER」を国家の生存に使うと言うのであれば、「2」も成立の余地がある
と言うのが、個人的な感想です。つまり、「勝たなくても、共倒れになる」戦力をもてば、戦力的に不均衡であっても、「バランス」するということではないだろうかと。

但し、この考え方が成立するのは、核兵器(かそれと同等)の大量破壊兵器しかないので、核戦略ではなければ、事実上「4」しか解がないという状況ではないでしょうか
Commented by masa_the_man at 2009-05-24 23:10
待兼さんへ

>「POWER」を敵への攻撃に使うと言うのであれば、「4」が究極解「POWER」を国家の生存に使うと言うのであれば、「2」も成立の余地

なるほど。意外に4が人気ですなぁ。しかし冷静に考えてみればたしかに一番効果を期待できるのは4なわけですし。

>「勝たなくても、共倒れになる」戦力をもてば、戦力的に不均衡であっても、「バランス」する

なるほど。

>核戦略ではなければ、事実上「4」しか解がないという状況ではないでしょうか

そうなりますねぇ。うちの先生はそういう意味でけっこう「まとも」な発言をしていたことになります。しかしあの論文を読むとやっぱり過激なんですがねぇ(笑)今度ここに訳して載せてみたいと思います。コメントありがとうございました
by masa_the_man | 2009-05-24 01:46 | 日記 | Comments(6)