2009年 05月 15日
ウォルトが指摘するアメリカの二つの「不均衡」 |
本ブログでもおなじみの待兼さんに、先ほどウォルトの面白い論文をご紹介していただきましたので、それをちょっとご紹介。
拙訳『米国世界戦略の核心』の著者であるウォルトは、アメリカは「地理」と「莫大なパワー」の恩恵があるおかげで「地政学的に他国に恐れられにくい」という議論を展開しているアメリカのハーヴァード大学の教授です。
この人が数日前のフォーリン・ポリシー誌のブログで非常に面白い指摘をしていたことを待兼さんに教えてもらったのですが、最も重要なのが最後の部分です。
In short, what I'm suggesting here is that America's role in the world today is shaped by two imbalances of power, not just one. The first is the gap between U.S. capabilities and everyone else's, a situation that has some desirable features (especially for us) but one that also encourages the United States to do too much and allows others to do either too little or too many of the wrong things. The second imbalance is between organized interests whose core mission is constantly pushing the U.S. government to do more and in more places, and the far-weaker groups who think we might be better off showing a bit more restraint.
これは一体どういうことかというと、現在のアメリカの世界的な役割というのは
1、「アメリカ」vs「その他の国々」の間のパワーの差による不均衡
2、「アメリカの役割拡大派(例:ネオコン)」vs「役割縮小派(例:孤立主義者)」の間の力の不均衡
という二つの不均衡によって形成されている、ということです。
ウォルト自身は過去の論文やそのブログの中でも書いているように、アメリカが世界とパワー面で大きなギャップを持っていることはむしろ良い(海というバッファーがあるからバランシングされない)と考えており、つまり1のほうは大丈夫と考えているわけですが、2のほうはちょっと問題だねぇ、と考えております。
結局のところは彼もリアリスト(というか国益主義者)なので、「そんなに海外に拡大していたら大変ですよ、それにアメリカ政府は浸透されまくってますし」ということで警戒しているわけです。
待兼さん、ありがとうございました
拙訳『米国世界戦略の核心』の著者であるウォルトは、アメリカは「地理」と「莫大なパワー」の恩恵があるおかげで「地政学的に他国に恐れられにくい」という議論を展開しているアメリカのハーヴァード大学の教授です。
この人が数日前のフォーリン・ポリシー誌のブログで非常に面白い指摘をしていたことを待兼さんに教えてもらったのですが、最も重要なのが最後の部分です。
In short, what I'm suggesting here is that America's role in the world today is shaped by two imbalances of power, not just one. The first is the gap between U.S. capabilities and everyone else's, a situation that has some desirable features (especially for us) but one that also encourages the United States to do too much and allows others to do either too little or too many of the wrong things. The second imbalance is between organized interests whose core mission is constantly pushing the U.S. government to do more and in more places, and the far-weaker groups who think we might be better off showing a bit more restraint.
これは一体どういうことかというと、現在のアメリカの世界的な役割というのは
1、「アメリカ」vs「その他の国々」の間のパワーの差による不均衡
2、「アメリカの役割拡大派(例:ネオコン)」vs「役割縮小派(例:孤立主義者)」の間の力の不均衡
という二つの不均衡によって形成されている、ということです。
ウォルト自身は過去の論文やそのブログの中でも書いているように、アメリカが世界とパワー面で大きなギャップを持っていることはむしろ良い(海というバッファーがあるからバランシングされない)と考えており、つまり1のほうは大丈夫と考えているわけですが、2のほうはちょっと問題だねぇ、と考えております。
結局のところは彼もリアリスト(というか国益主義者)なので、「そんなに海外に拡大していたら大変ですよ、それにアメリカ政府は浸透されまくってますし」ということで警戒しているわけです。
待兼さん、ありがとうございました
by masa_the_man
| 2009-05-15 12:52
| ニュース

