ある人に聞いた話:その2 |
さて、昨日の話の続きを。
「完全武闘派」と「完全和平派」の二つのグループに別れて生きて行くことを決めたあるネイティブ・インディアンの部族なんですが、その数年後にどうなかったというと、ずばり答えは、
「両方とも、消滅してしまった」
ということです。
まず武闘派のほうですが、これは他の部族と常に争いや諍いを起こして戦いにあけくれたために、ある日自分たちよりも大きな部族に攻め込まれて皆殺しにあってしまいまったとのこと。
そしてもう一方の和平派ですが、これも周囲のグループからいいようにつけ込まれ、あげくの果てには収奪されて離散状態になってしまったとか。
話はこれでおしまいなのですが、ここからはとりあえず(国家の)サヴァイバルのための二つの教訓が導き出せると思います。
まず一つ目は「まとまりを分断されてはいけない」ということ。
どういうことかというと、これはこの部族が自分たちを二つのグループにわけたために、いわゆる「分断統治」もしくは「各個撃破」される隙を敵に与えることになってしまったわけですね。
そしてもう一つは「極端な政策は危険である」ということ。
たしかに「武闘」/「和平」という両極端に走ると、どちらも政策的にはうまくいくわけがなく、どうしても中道を選択するような、いわゆる「リアリズム」というものが必要になってくるということです。
これは何も外交政策のようなものだけではなく、たとえばポピュリズムのような「国民人気だけはやけに高い政治家や政策」にも同じようなことが言えます。
これはようするに「バランス感覚が必要である」ということになるわけですが、たしかにこれがないと国民が一方の方向にぐわーっと振れてしまい、国政の冷静な舵取りができなくなるわけです。
こういう歴史的な逸話というのはあまりに実直に信じすぎるのも問題かも知れませんが(例:ミュンヘン講和vs ベトナムの泥沼など)、それでも物事を考える際のよいきっかけになりますよね。


