今日の甲州は日中やや日もさしたのですが、基本的に蒸し暑い曇空の一日でした。
さて、最近私の関心の中心であるロジスティクス関連の文献について、ここに参考までにリストアップしておきます。
調べてみましたら、日本語でもけっこう出ておりまして、とくにビジネスやマーケティング系のほうは充実しております。
ただしやはりというか、安全保障や戦略という観点から書かれたものは少ないわけで、こればかりは仕方のないものなのかと感じております。
ということで、まずは日本語で読めるものから、そして次に英語文献の有名なものを下に挙げておきます。もし皆さんのほうでご存知なものがありましたら教えて下さい。
日本語文献
◯軍事とロジスティクス by 江畑 謙介
ーカタログ的なものとしてかなり高レベル。ただし理論面についてはほとんど考察なし。
◯ロジスティクス―戦史に学ぶ物流戦略 by 谷光 太郎
ー未読
◯ロジスティクス思考とは何か―戦史から解明する戦略的物流革命 by 谷光 太郎
ー未読
◯補給戦―何が勝敗を決定するのか by マーチン・ファン クレフェルト
ー戦略史におけるロジスティクスの重要性を考察。挑戦的な解釈で話題を呼ぶ。普仏戦争におけるプロシアの補給の優秀さという神話を粉砕。本書は旧版の訳なので、英語が読めるかたは原著者の「反省と回顧」という章のある原著の新版をぜひ。
◯山・動く―湾岸戦争に学ぶ経営戦略 by W.G. パゴニス
ー湾岸戦争でロジスティクスを担当した将軍の回顧録的なビジネス本。体裁もビジネス書として読まれることを意識しているせいか、ちょっとそれが行き過ぎという感じも。
英語文献
◯Pure Logistics: The Science of War Preparation by George C. Thorpe
ー1917年にアメリカの一士官によって書かれた、おそらくロジスティクスの分野では唯一とも言える理論書。薄いが内容はかなり濃い。
◯Logistics in the National Defense by Henry E. Eccles
ー1959年の元米海軍士官による古典で、ロジスティクスの歴史を広く扱ったもの。フォーカスがやや広すぎか。
◯Operational Naval Logistics by Henry E. Eccles
ー上と同じ著者の、海軍の作戦行動面での説明に特化したもの。ヘタウマな絵で色々と説明されているが、内容はかなり具体的で高度。
◯Military Logistics and Strategic Performance by Thomas M. Kane
ー2001年出版。博士号論文を元にして書かれたものであり、五つの戦役からロジスティクスがその勝利にどのような役割を果たしたのかをかなり論理的に考察。戦術面での役割を高く評価。
◯The Sinews Of War: Army Logistics, 1775-1953 by James A. Huston
ー米陸軍のロジスティクス史。理論も確立しようとしており、かなり野心的な内容。
◯Supplying War: Logistics from Wallenstein to Patton by Martin van Creveld
ーこの分野の古典。すでに述べたように、巻末に回顧録的なものが書かれていることに注目。
以上