今日の横浜北部は完全に梅雨でした。明ける気配をまったく感じません。
さて、一転して睡眠の話を。
日本でも最近は「
睡眠負債」という概念が話題になったこともありまして、われわれの日常の睡眠の大切さが認識されつつあります。
そのような中で、体調がそのまま成績やサラリーに直結するスポーツの世界でも睡眠の重要性がかなり深く認識されていることがわかる記事がありました。
この記事では、ヒューストン・アストロズの現役のエースピッチャーであるプロ14年目の
ジャスティン・バーランダーが、
一日10時間寝るだけでなく、それを自分のチーム内に浸透させようとしている様子が紹介されておりました。
現在のアメリカ人の平均睡眠時間は一日で6・8時間らしいのですが、バーランダーはそれをほぼ50%上回る睡眠を毎日獲得している計算となります。
記事には彼の睡眠のとり方も紹介されておりまして、基本は
「部屋を完全に暗くする」
というシンプルなもの。
ホテルの部屋で窓を完全に締め切ることができない場合は枕で顔を覆って何も見えないようにするとか。
バーランダー自身は10時間を目標としているだけでなく、身体が求めれば11時間でも12時間でも寝るそうで、
「答えは身体が知っている」
という信念を貫いている様子が見てとれます。
このような睡眠のとり方はスポーツ選手特有のものであり、一般の日本人にとっては完全に無理だという諦めの声は当然あると思います。
ところが安全保障の分野でも、たとえばアメリカでは兵士の睡眠時間の確保というのが部隊の運営にとって致命的な要素であることが認識されつつあるようです。
もちろん研究分野では、最近のエントリーでも紹介した近未来の戦争を描いた
ゴースト・フリートでもわかるように、米軍では兵士に自動的にホルモン剤などを血液に注入する装置を装着して、寝かさずに効率よく能力を発揮させるような研究が行われている様子がうかがえます。
ところが私が以前にある雑誌で短評を書いた
この本の中でも(アマゾンのレビューの結果はひどいですが)、後半の米海軍の潜水艦の乗組員たちの睡眠時間の確保の大切さに触れられていたのが印象的でした。
現代のわれわれの生活には色々と睡眠時間を妨げる要素は多いですが、
結果を出したい人、人生を健康に生きたい人は、まず寝ましょう。
(地下鉄の車内の様子)