「見た目」の話 |
本日は知る人ぞ知る、ジェームス・アワーの小規模な講演会に行ってきたのですが、この話はとりあえずおいておいて、最近気になっていることについて一言。
自分がイギリスに留学していた経験があることや、最近おかげさまで色々なところに講演会に呼ばれるようになって気になっているのが、公式な場における日本人の服装について。
たとえば最近動画サイトで、日本の政治家について日本の評論家がコメントしているものを見たのですが、その彼の評価でさんざんだったのが、あの竹中平蔵氏。
その理由は「サイズの合っていない既製服を着ている」というものでして、鳩山元首相の評価も低く、意外によかったのが(それでも低いレベルでの比較ですが)小沢さん。
国際的な評価という点では、英語がしゃべれるという意味では竹中氏は実に評価が高いと日本では思われておりますが、こと服装に関しては相当無頓着な様子が。
もちろん評価が高いのはベルルスコーニ首相やシラク、サルコジなどのフランスの大統領、それにブレアのようなイギリスの首相であり、意外にアメリカの大統領は(スーツの仕立ての良さは認めても)デザイン的には低評価。
なぜ私がこのようなことを気になったのかというと、イギリス留学時代から、ロンドンの店に行った時など、自分の着ていく服装によって店がの対応が全然違ったりすることを実感したことが何度かあったからです。
とくに最近は人前に出ることもあり、どうしてもその辺は意識せざるを得ないんですが、他の講演者の方の話を聞くと、意外にその辺を気にしていない人が多いことに驚かされます。
「人は見た目が9割」という本もあるくらいですが、ことに服装に関しては、たとえば日本の政治家は国際的な会議などではスーツ、つまり「西洋の民族衣装」を身にまとって参加するわけですから、その西洋のスタンダードというか、スーツを着る際の最低限の決まりのようなものは意識しないとバカにされるのかと。
もしかしたら日本人にとって一番いいのは、自分たちの民族衣装の正装である「紋付き袴」なのかもしれませんが、これを政治家がやるとどうしてもヤクザの「事始め式」みたいになってしまうので、これもやっぱり微妙なところが(苦笑
ただし着物というこちらのスタンダードで行くと、西洋の人間はやはりリスペクトしてくれますよね。あっちのスタンダードという土俵に合わせるからこちらも大変なわけで。
ということで、この辺の「他人の見た目」というところが非常に気になる今日このごろでした。