今日の横浜北部は快晴でしたがけっこう冷え込んだような。
さて、テクノロジーと人間の関係について興味を持っている私としては非常に興味のある、ネットの表示速度に関する記事です。
やはりネットユーザーたちは「サイボーグ化」しているんですな。ガンダム用語では「ニュータイプ」ということになりますが・・・・。
=====
気ぜわしいネットユーザーにとっては、まばたきの瞬間でも遅すぎるby スティーブ・ロアー
●「ちょっと待って」(wait a second)というのは長すぎる。
●グーグルのエンジニアが最近発見したのは、人間にはウェブページを見るとき、まばたきの瞬間の時間でさえ待たされるのにもがまんできない、ということ。つまり
「1秒」では長すぎるのだ。
●これほどの短時間でも、人々のウェブサイトを検索しようという気が減退するというのだ。
●グーグルのあるエンジニアによれば、「
潜在意識の中で、人間というのは少しでも待ちたくないみたいです」とのこと。つまり「コンマ数秒でも大事」なのだ。
●グーグルをはじめとするIT系の会社は、このウェブサイト表示のスピードアップに努力しはじめており、これは大量のデータを扱うスマートフォンの普及に原因がある。
●そのおかげでデータの大量送信のスピードの競争がおきはじめ、デジタル通信は渋滞気味になっているからだ。
●たとえば最近の研究でわかっているのは、「
人間というのはあるサイトが他のサイトと比べて0.25秒表示が遅いだけで、そのサイトへの閲覧を避けるようになる」というものだ。
●
マイクロソフト社のあるエンジニアによれば、この「0.25秒の差」がウェブサイトのマーケティングの上で違いを生む決定的な差らしいのだ。
●もちろん消費者側のサイトに対する期待はそれぞれ異なっており、たとえば検索サイトよりも高画質な写真や動画が含まれているサイトだと、人間は見ているほうは少し長めに忍耐強く待つことが判明している。
●しかし調査によれば、
動画のダウンロードが少しでもつまった場合、5人のうちの4人のオンラインユーザーは別のサイトに移動してしまうという。
●現在のテクノロジーのレベルだと、携帯電話からだと1ページの平均表示時間は9秒だが、PCの場合は世界平均は6秒、ところがこれがアメリカの場合だと3.5秒となる。
●ところがグーグルをはじめとするメジャーな検索サイトでは、結果は1秒以内に終わることが多い。
●アカマイのような会社にとって、スマートフォンのスピードへの欲求は新しいビジネスとなっている。この会社は、ウェブサイトの表示を素速くするサービスを提供している。今月末にアカマイはスマホ向けの表示時間短縮ソフトを提供するという。
●米政府も携帯コンピューターにおけるスピードの重要性に気づいている。今年2月には議会がさっそく動き出していて、テレビ用のバンドを携帯用にオークションで獲得できるようにする法案について審議しはじめている。
●考えてみれば、ネットの歴史はいかにスピードの壁をやぶるのかという課題との格闘の連続であり、それを乗り越えてきたのはイノベーションがあったからだ。
●まず第一に行われたのは光ケーブルなどを大量に設置することだったのだが、それがある程度行くと、今度はアルゴリズムを変える通信面でのソフトの進化が出てきており、またサーバーをユーザーの近くに設置する動きも出てきた。
●MITの研究機関から生まれたアカマイという会社は、その問題を解決するためだけに特化した会社であり、現在メジャーなサイトのほとんどはアカマイのテクノロジーを使っている。
●アカマイは次のチャレンジとして、スマホ関連のものが最大のものになると考えている。
●「
ユーザーの期待は段々高まっており、より短い表示時間が求められているのですが、肝心の携帯ネットワークのほうがそれに追いついていないというのが実情です。だからそこにビジネスのチャンスがあるのです」とはこの会社のトップでありMITの教授でもある人物の弁。
●スピードへの欲求そのものも増加している。
●1960年代初期にBASICという言語を開発したダートマスカレッジの二人の教授は、生徒たちが巨大な一台のコンピュターに接続されたキーボード台にアクセスできるようにしたのだが、彼らが発見したのは、10秒以上反応時間が越えると生徒たちはコンピューターを持ちたいとは思わなくなる、というものだった。
●ところが2009年のある調査機関によれば、オンラインショッピングをする人々は
1ページあたり2秒以内に表示されることを期待しており、3秒以上かかったサイトはほとんどの人が閲覧をやめるという結果が出ている。
●ところがその
たった三年前の同じ調査では、その平均時間は4秒間だった。
●この「2秒ルール」はいまだにスタンダードだとされているが、最近の研究ではこれもすでに古くなったルールであるという結果が出ている。
●ネット上でも最大の広告収入を獲得しているグーグルは、ネットの速度が上がれば一番恩恵を受ける存在でもある。ところがグーグルは2007年にGメールをサービスに追加したことでサイト全体のスピードが格段に落ちたことがある。
●それでも全員がこのウェブサイトのスピード化について行っているわけではない。
●たとえば前述のBASICを開発したダートマスの元教授の一人は現在84歳だが、「私には十分すぎるくらいのスピードだね」とコメントしている。