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新刊:『リーダーはなぜウソをつくのか』by ジョン・ミアシャイマー
by masa_the_man
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戦略学のクラスの「ミニ説明会」について
数人の方からお問い合わせをいただきましたので、下のエントリーの補足情報を少し。

2月5日(日)のオフ会の中で同時に開催される戦略学のクラスの「ミニ説明会」ですが、以下のようなことを説明しようと思っております。

1、クラスの概要

今回は全10クラスほどの内の2つ(4コマ)を開催する予定ですが、申し込み人数などの状況を考えて、どこまで開催するのかはまだ検討中です。レベルとしては大学生から院生までのレベルを考えておりますが、基本的には高校卒業程度の資格があれば受けられるということにしようと考えております。授業のシラバスの見本は当日に用意しようと考えております。

それと、授業の狙いなどについてもなるべく明確に説明しようと思っております。

2、クラスで使われる教科書・文献。

基本的に日本語のものを使うつもりです。訳本や論文集などが中心ですが、専門誌の論文の抜粋などをこちらで用意するつもりです。もちろん英語の論文を読めるに越したことがありませんが・・・。

向こうの一回の授業で読まされる論文については、すべてシラバスのリーディングリストに掲載するつもりです。予習に必要なおススメ文献は当日お知らせします。

3、授業料などの費用について

これはまだ事務方の方々と検討中です。学生が中心になるはずなので、なるべく良心的な値段にしたいと考えているのですが。とりあえずオフ会までにお知らせできればと考えております。

以上、簡単にお知らせでした。
# by masa_the_man | 2012-02-05 00:00 | 日記 | Comments(0)
2月5日(日):「オフ会」開催のお知らせ
毎月恒例の当ブログのオフ会・懇親会を開催します。

節分を迎えた早春の週末の午後に、本ブログをご覧の知的関心の高いみなさんと一緒に、美味しい食事とお酒を友に、大いに勉強して日本の「生き残り」について語り合いませんか。

今回もご参加いただく方々に「ミニ・レクチャー」をお願いするつもりです。現在のところ、

①若い研究者による「スペースパワーの理論

②日本のエネルギー関係者による「パイプラインについての裏話

という2つの大変興味深いテーマの発表が決定しておりまして、一番最後に本ブログ主による、戦略学のクラスのミニ説明会も合わせて開催します。

とりあえず試案としての授業の説明書などを持ってきますので興味のある方はぜひ。

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■【日時】2012年2月5日(日)13:00~17:00(途中参加/退場可)

■【会場】東京都港区のマンションの一室(靴を脱いで上がります/禁煙)

■【集合場所と時間】参加確定の方に限り、後ほどメールでお知らせします。

■【参加費】一般男性:2500円 女性および学生:1500円 (現地で現金払い)

■【服装規定】スマートカジュアル
(ジーンズ・短パン・Tシャツ・スニーカーなどの「普段着」は禁止。ノーネクタイ可)


★★★必ず持参していただくもの★★★

本オフ会/懇親会はポトラックパーティー(持ち寄り形式のパーティー)です。
各自、「飲み物」と「食べ物」で合計2品を御用意下さいますようお願いします。


▼例として、

・ビール360ml缶×6本+寿司やたこ焼きなどお食事・お惣菜
・ワイン1本+チーズ・生ハムなどのおつまみやスナック菓子

など、自分が飲んだり食べたりしたいという基準で選択していただければと思います。

▼会場近辺には店が少ないので、事前に経由地・駅等でご準備下さるようお願いします。

▼なるべく内履き用のスリッパをご持参下さい。


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■【申し込み方法】■


以下の項目をご記入の上

seikousenryaku@gmail.com

宛てにメールにてお申込み下さい。記入していただくのは、

・メールタイトル:【2月5日オフ会参加希望】

・【氏名】
・【メールアドレス】
・【年齢】(サバ読み歓迎)
・【ご連絡先:電話番号】
・【ご職業】

などです。よろしくお願いします。

※当日の会場では本ブログ著者の本や新刊本『幻想の平和』、そして横綱論(1&2)の小冊子の割引即売なども行っております。

※私邸のマンションの一室を借りて行いますので、くれぐれも禁煙等のマナー遵守をお願いします。

※当日の緊急の連絡先については、お申し込みが確定された方々にだけ後ほどお知らせします。

初めての方も、ぜひお気軽にご参加下さい。みなさまのご応募をお待ちしております。

追伸:次回は3月上旬に開催予定です。
# by masa_the_man | 2012-02-04 23:59 | ためになる情報 | Comments(0)
「戦略の発展」:古代から現在までの戦争の考え方
今日の横浜北部は本当によく晴れましたが、夕方になってから恐ろしく冷えました。真冬度が最高潮に達しております。

さて、久しぶりに本の紹介を。去年出たばかりの戦略学ど真ん中のものです。



The Evolution of Strategy: Thinking War From Antiquity to the Present
by Beatrice Heuser

ハッキリいいまして大著です。ソフトカバーのものでも本文だけで505ページあります。

基本的には教科書として書かれたものであり、具体的には戦略についての思想やアイディアを、項目や時代ごとにわけて紹介するというもの。

目次は大きく七部構成になっており、

1、イントロダクション:戦略とは何か
2、長期的に変わらないもの:テクノロジーから中世のマインドセットまで
3、「ナポレオン・パラダイム」の総力戦
4、海軍・海洋戦略
5、エアパワーと核戦略
6、非対称線/小規模戦争
7、大戦後の新しいパラダイムの追求

という感じになっております。

この本の特徴は、その教科書的な作りにあることはもちろんなのですが、やはり一番はなんといっても戦略思想におけるたった数人のビッグネームに焦点を当てる今までの教科書よりも、むしろアイディアそのものを中心に見て行くという、まさに前代未聞の構成でしょうか。そのために、あまり知られていない思想家たちの名前がバンバン出てくるのがけっこう驚きです。

著者はドイツ人の女性でありまして(ベアトリス・ホイザーと読む)、しかもタイで生まれてイギリスで学位をとり、旦那はフランス人というマルチリンガル多国籍人。自分も数カ国後を操れるという利点を活かして、参考文献も英語だけでなく多国籍な品揃え(ただし一次資料はナシ)。

イギリスの戦略界のドンであるマイケル・ハワードに師事し、数年前まではあのローレンス・フリードマンが君臨するロンドン大学のキングスカレッジで教授として教えておりましたが、数年前に縁あって私の大学に移動してきました(ちなみに私は個人的に論文提出の時に並々ならぬお世話になっております)。

本人いわく、「いやー、この本を書くのは本当に苦労したわ」というだけあって、なかなかの力作です。すでにいくつかの戦略系の大学では副読書もしくは教科書として扱われているだけあった、品質は保証済み。

難点といえば、やや英語がスムーズではなく読みづらいという点でしょうか。しかしそれをもっても余りある、資料的価値も高い完成度の高い本かと。

アマゾンじゃないですが、★四つでおススメ。
# by masa_the_man | 2012-01-26 22:02 | おススメの本 | Comments(1)
ルトワックのインタビュー
またメモ代わりにここへ。ルトワックの比較的最近のインタビューを。前半の戦略のパラドックスについての話が興味深いです。

# by masa_the_man | 2012-01-20 23:52 | 日記 | Comments(0)
戦略学の授業:試案&説明会のお知らせ
今日の横浜北部はすばらしい快晴でしたが、やはり寒かった。

さて、数日前にお知らせした戦略学の授業についての続報ですが、本日関係者の方々と打ち合わせを行いまして、おかげさまでプロジェクトは無事スタートすることになりました。

とりあえず開催日時なんですが、三月上旬のどこかの土・日のたった一日の限定で行うということにして、ここでは授業を60分一コマの合計四コマやることになりました。途中の休憩時間を一時間入れますので、拘束時間は五時間ほどでしょうか。

具体的なこの四コマの内訳ですが、

1時間目:レクチャー
2時間目:発表/ゼミ
休憩
3時間目:レクチャー
4時間目:発表/ゼミ

となります。

ただし、開始するにあたって参加希望者のみなさんに、いくつか注意点があります。

1、授業は私がイギリスで受けたものと全く同じもので、レベルは下げません。基本的にリーディングは日本語のものをできる限り用意させていただきますが、読む量は大量です。

よって、ハッキリいってかなりしんどいことは覚悟しておいて下さい。

2、授業なんですが、とくにレクチャーを聞いた後のゼミの時間では、みなさんに必ず読んできた文献についてまとめてから発表していただくことになります。

よって、授業に主体的に参加できない方はご遠慮いただきたいと本気で考えております。

3、基本的に「聴講生」というのは認めません。また、ネットでの授業の配信なども行うつもりはありません。なぜなら、

①宿題をやってきて、
②それを自ら皆の前で発表し、
③それをネタにみんなで討論する

という三つのことを、人の前で自発的に行っていただくことに本当の意味があると考えるからです。

これらについての詳しい説明ですが、次の2月5日(日)のオフ会で行います。その際には、参考となる資料(リーディングパッケージの一例)をお見せするつもりです。

資料は今学期のイギリスの授業で使われているものと全く同じものを使用するつもりです。

ということで、またコメント欄にご意見・ご質問いただければと思います。

よろしくお願いします。
# by masa_the_man | 2012-01-18 22:53 | 日記 | Comments(5)
「実利論」の説く七つの戦略
カウティリアについて少し調べていたら以下の箇所が出てきました。メモ代わりにここへ。

1, 宥和(Sanman):妥協すること、 不可侵条約を結ぶこと。
2, 懲罰(Danda):力で相手を圧倒すること。
3, 買収(Dana):贈り物、賄賂を使うこと。
4, 分断(Bheda):敵を仲違い・分断すること。
5, 幻惑(Maya):相手を錯覚させたり、騙すこと。
6, 無視(Upeksha):敵を相手にせず無視すること。
7, 誇張(Indrajala):軍事力を実際よりも強く見せること
# by masa_the_man | 2012-01-17 12:51 | 日記 | Comments(1)
国際関係論の専門誌:トップ12誌
メモ:英語圏で最も影響力の大きい国際関係論の学術専門誌は以下の12個ある。

American Political Science Review (APSR),
American Journal of Political Science (AJPS),
British Journal of Political Science (BJPS),
European Journal of International Relations (EJIR),
International Organization (IO),
International Security (IS),
International Studies Quarterly (ISQ),
Journal of Conflict Resolution (JCR),
Journal of Peace Research (JPR),
Journal of Politics (JOP),
Security Studies (SS),
World Politics (WP).

うーむ、やはりおなじみの名前がいっぱいでてきますね。

影響力の大きさで言えば圧倒的に下の二誌らしいのですが、peer-reviewを行う専門誌ではないので番外ということみたいです。

Foreign Affairs
Foreign Policy
# by masa_the_man | 2012-01-17 09:44 | 日記 | Comments(1)
戦略理論の授業:2010-2011年度最新版
メモ代わりにここへ。別の先生の授業のものですが、最新版です。

イギリスの大学の学院生向けのものです。

1.Introduction: What is Strategy?
2.Technology, Ideology, Society and Strategy
3.Strategy from Sun Tsu to the French Revolution
4.The Quest for Eternal Principles
5.Guibert and Lloyd: Ideology, Society and Strategy
6.Small Wars: from Special Operations to People’s War
7.Napoleon’s interpreters I: Ruehle von Lilienstern, and Jomini
8.Napoleon’s Interpreters II: Clausewitz
9.The Heirs 1850-1914: Quest for Decisive Victory
10.Sea Power Writing from Mahan to Corbett: Decisive Battle, Guerre de Course or Blockade?
11.World War I and its Lessons: Mobility, Static Defences or Indirect Approach?
12.Heirs of Naval Blockade: early Air Power
13.Total War and Genocide
14.World War II on land and at sea, the European, African and Far Eastern Theatres
15.The Hot Wars of the Cold War; Insurgencies and COIN
16."Conventional" Air Power from World War II to Gulf War I
17.Nuclear Strategies
18.Naval Strategy in the 20th Century
19.Technologic Revolutions since the mid-19th century

こっちのほうは授業数も多いし、ひとつのイシューにけっこう細かく対応しているような。
# by masa_the_man | 2012-01-15 15:39 | 日記 | Comments(1)
抑止論の決定本
昨日の横浜北部は晴れ時々曇りでした。それにしても寒さが続きます。

さて、久しぶりに本の紹介を。

といっても十年近く前の本なのですが、とりあえずこの分野では古典的な名著となっているものをひとつ。


Deterrence Now by  Patrick M. Morgan


原題は「抑止論を今!」という感じですが、これは映画「地獄の黙示録」(Apocalypse Now)に引っ掛けたものですね。

抑止論といえば、冷戦時代にアメリカを中心に核戦略との関連からかなり注目されて研究された古典的な概念・理論ですが、本書はその知識を蓄積した、いわば集大成ともいえるもの。

この微妙な概念を、著者のパトリック・モーガンは冷戦時代の議論を大きくまとめつつ、この理論の詳細な分析を行って、最後はこれが冷戦後の時代にどういう意味を持つのかというところまで論じております。

本書の特徴は、なんといってもその理論を幅広い文献に当りながらまとめていることで、イギリスの戦略界の巨人であるあのローレンス・フリードマンにも「モーガンの本があるから今さら抑止について書けっていわれても・・・」と言わしめたほど。

結論としては、「抑止論というのは思ったほど信頼性がない」という、どちらかと言えば当然のものなんですが、その分類(general vs. immediate)やメカニズムの説明はさすがです。

四つの核戦略の分類・説明や、抑止理論を構成する六つの「想定」の紹介、それにRMAへの適用など、大枠を俯瞰する意味でも有用なものが多数あります。

本文だけで300ページ近いなかなか手強い本ではありますが、ある意味で「ハンドブック」的なものとしても活用できるかと。

抑止論の大枠を知りたいという方にはおススメです。
# by masa_the_man | 2012-01-15 00:59 | おススメの本 | Comments(2)
砲艦外交の復活:その4
今日の横浜北部はおそらく今年一番の冷え込みかと。朝晩本当に冷えますね。

さて、またまた昨日の続きを。なかなか終わりません。

=====

●新しい船が加わっていないあの北朝鮮でさえ、対艦ミサイルを装備したことによって火力は上がっており、沿岸部隊にサンオ型潜水艦の数を加えて拡大している。

●東アジアで唯一、過去二十年間、海軍力にほとんど変化がないのがフィリピン。

●このように各国で海軍の能力が上がってくるにしたがって、砲艦外交の使用頻度も上がってくることは確実だ。

●とくに中国は「アメリカに囲まれている」という恐怖感があるため、それを打破しようとして海軍の動きを活発化させているのだ。それに従って周辺国との摩擦が生じ、それがめぐりめぐって砲艦外交の循環を促進している。

●ところが東アジアの軍備増強は、紛争の頻度も一緒に上げているわけではなく、過去30年間の国家間での紛争は、比較的平和な状態が続いている。

●その理由は、彼らが外国との戦争をなるべく避け、経済発展に集中しようということになっているからだ。

●ところが彼らは実際の軍事行動をしない代わりに、砲艦外交を使うことによって、不満であることを他国にたいして意思表示するようになったのだ。

●よって、外交的には厳しい環境になることはこれからも予測できるのだが、実際の軍事衝突は避けようという機運は残っているのだ。

●この外交に海軍が使われるのには理由がある。それは陸軍のように部隊を現地に残すようなことがなく、船だけでどこにも出現して、その場をすぐに抜け出すこともできるからだ。つまり船を使ったほうが政治家にとっての選択肢が増えるからだ。

●また、海で起こったことはトンキン湾事件でもわかるように、メディアを扱うという面でも便利だ。なぜなら海の上というのは、何かことが起こったあとでもほとんど形跡が残らないからだ。

●まとめると、砲艦外交の増加は、そのまま軍事衝突の増加にはつながらない。なぜなら軍事衝突を避けたいがために、表現する手段として砲艦外交が使われるということだからだ。

●したがって、最近起こっているこの地域の紛争は、いずれもが「表現的」で「目的や狙いのあるもの」なのだ。

●ただし「天安」沈没事件は、このようなカテゴリーには当てはまらず、きわめて戦闘的な海軍力の使われ方だった。

●その他にも特徴として挙げられるのは、「非砲艦外交」という形で、軍以外の艦船による外交が盛んになっているという点だ。

●その一例が去年の5月から6月にかけて起こった、中国の調査船によってベトナムとフィリピンに雇われた船が敷いていたケーブルを切断して事件。

●砲艦外交というのは、他の脅しと同じように、使えば使うほど実際の効力が少なくなってきてしまうもの。

●結局東アジアでは1988年に中国とベトナムがスプラトリー諸島で実際に死者が出てからは本格的な衝突は起こっていない。

●ところが軍備を増強している周辺国が、段々と「武力を使わない」という最低限の規範をこわしていくことも考えられる。そこが一番問題であろう。

=====

以上です。かなりケースが紹介されており、訳しててもチェックするのが大変でした。

結論としては、砲艦外交は増えているが、実際の軍事衝突はまだ起こっていない。でもこれから心配だ、ということでしょうか。
# by masa_the_man | 2012-01-12 22:28 | Comments(1)
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